(2025/05/22)
大和証券リビング投資法人(DLI)が、第38期(2025年3月期)決算を発表した。 第38期は、「グランカーサさいたま新都心」等3物件を取得する一方、「ウエストパーク支倉」等9物件を売却した。物件売却益2,556百万円が寄与し、前期比16.2%増益。718百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より79百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,730円と前期比13.8%増となった。 期末のポートフォリオは246物件、資産規模(取得額合計)は3,993億円、有利子負債比率は50.9%。 併せて自己投資口の取得を行うことを発表した。DLIの自己投資口の取得は初めて。取得する投資口数は上限26,000口(発行済投資口数の1.08%)、取得総額は上限20億円。取得した投資口は全て2025年9月期中に消却する予定。 第39期(2025年9月期)は、「グランカーサ仙台晩翠通」等3物件を取得する一方、「シルバーハイツ羊ヶ丘3番館」等7物件を売却する。これによる売却益2,002百万円が発生するが、前期より減少するため、前期比9.2%減益を見込む。702百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より579百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,670円と前期比2.2%減となる見通し。 第40期(2026年3月期)は、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比27.2%減益を見込むが、一時差異等調整積立金より1,008百万円を取崩し、1口当たり分配金は分配方針の下限である2,400円を維持する見通し。 なお、業績予想に自己投資口の消却の影響は反映していない。 引き続き物件入替えを継続し、投資主還元策を強化する方針。年間80億円程度の物件売却を行い、売却益計上により1口当たり分配金は2,400円~2,700円程度で推移する見通し。 またポートフォリオ構成を変更し、住宅の投資比率を現在の72.4%から80%以上へ引き上げる一方、ヘルスケア施設の投資比率を現在の27.6%から引き下げる予定。
第38期実績 | 第39期予想 | 前期比 | 第40期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 15,191百万円 | 14,581百万円 | ▲4.0% | 12,684百万円 | ▲13.0% |
当期利益 | 7,210百万円 | 6,549百万円 | ▲9.2% | 4,767百万円 | ▲27.2% |
分配金総額 | 6,570百万円 | 6,426百万円 | ▲2.2% | 5,776百万円 | ▲10.1% |
1口当たり分配金 | 2,730円 | 2,670円 | ▲2.2% | 2,400円 | ▲10.1% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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