(2019/11/19)
大和証券グループ本社をスポンサーとする日本賃貸住宅投資法人(JRH)と日本ヘルスケア投資法人(NHI)が、2020年4月に合併することを発表した。JRHが存続投資法人となり、「大和証券リビング投資法人」に名称を変更し、賃貸住宅及びヘルスケア施設の住宅系複合REITとなる。 JRHは、2015年に大和証券が主要スポンサーとなり、2018年に資産運用会社の合併に伴い、JRHとNHIは同一の資産運用会社であった。 JRHはポートフォリオの10%~15%程度の物件入替えを目指していたが、3~5年程度の時間を要することを課題として認識。 一方、NHIは時価総額が全REITの中で最小であり、外部成長が難しい状況にあった。 両者の合併により、JRHの物件入替え、NHIの外部成長を同時に行い、規模拡大と収益の安定及びリスク分散を図る。 合併比率はJRH:NHI=1:2.05。NHIの投資口1口に対し、JRHの投資口2.05口を割り当てる。 合併成立を条件として、JRHの保有物件27物件の売却、ヘルスケア施設28物件を取得する。併せて大和証券グループ本社、グッドタイムリビングを割当先とする第三者割当増資を行う。 これらの施策後の資産規模は3,030億円、ポートフォリオ構成比率は住宅:ヘルスケア施設=7:3。平均NOI利回りは5.5%、有利子負債比率は49.3%を想定。 これらに伴い、合併後の業績予想を発表。 第29期(2020年9月期)は、NHIの資産承継、新規物件取得、物件売却損益812百万円により、当期純利益は前期予想比54%増益を見込む。物件売却益の一部を内部留保とし、1口当たり分配金は2,150円となる見通し。 第30期(2021年3月期)は、前期の物件売却益がなくなる一方、内部留保を行わず、1口当たり分配金は2,150円となる見通し。合併前のJRHの予想分配金に対し7.5%増加、NHIの予想分配金(利益超過分配金を除く)に対し31.5%増加となる見込み。 なお、現時点でのれん又は負ののれんが未確定のため、業績予想に織り込んでいない。
第29期予想 | (第28期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 11,542百万円 | 8,175百万円 | 41.2% |
当期利益 | 4,834百万円 | 3,132百万円 | 54.3% |
分配金総額 | 4,420百万円 | 3,280百万円 | 34.8% |
1口当たり分配金 | 2,150円 | 2,000円 | 7.5% |
第30期予想 | (第29期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 10,104百万円 | 11,542百万円 | ▲12.5% |
当期利益 | 4,259百万円 | 4,834百万円 | ▲11.9% |
分配金総額 | 4,420百万円 | 4,420百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 2,150円 | 2,150円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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