(2022/11/17)
グローバル・ワン不動産投資法人が、第38期(2022年9月期)決算を発表した。 第38期における物件取得はなし。期末稼働率は96.7%と前期より1.3ポイント低下したが、賃料増額改定や修繕費の減少により、前期比1.7%増益。内部留保より9百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,426円と業績予想と同額となった。 期末のポートフォリオは11物件、資産規模(取得額合計)は1,911億円、有利子負債比率は47.4%と前期より変動なし。 併せて投資口の追加発行を発表した。公募増資は3年7ヶ月ぶり。 発行口数は70,330口、オーバーアロットメントによる売出口数は3,500口。これにより発行後の投資口数は7.8%増の1,022,826口となる予定。 調達額は80億円を想定し、12月に取得予定の物件の取得資金に充当する。 更に、名古屋のオフィスビルを2023年4月に取得することを発表した。物件は、名古屋市営地下鉄伏見駅より徒歩5分に位置する、1995年竣工、12階建のオフィスビル。NECに一括貸ししており、稼働率は100%。取得額は173億円、売主は芙蓉総合リース。これにより公表済の物件入替え後のポートフォリオ全体の規模は2,019億円となる予定。 第39期(2023年3月期)は、「THE PEAK SAPPORO」を取得する一方、「大手町ファーストスクエア」の持分25%を売却する。これに伴う賃貸収入の増加、物件売却益881百万円が寄与し、前期比30%増益を見込む。売却益のうち68百万円を内部留保とし、投資口数が増加するも、1口当たり分配金は2,860円と17.9%増となる見通し。 第40期(2023年9月期)は、「東松ビル」を取得する一方、「大手町ファーストスクエア」の持分30%を売却する。賃貸収入の増加、物件売却益1,093百万円計上により、前期予想比15.3%増益を見込む。売却益のうち343百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,038円と前期予想比6.2%増となる見通し。 なお、大手町ファーストスクエアは第39期以降5期に分割して売却する。そのうち4期分の売却益の一部を内部留保し、将来の分配金の安定化に活用する。 また今後の物件取得方針を、従来の方針である「近・新・大」を維持しながらも、それだけにとらわれず物件固有の競争力を重視する方向に見直す。取得方針をより柔軟にすることで、今後3~5年で資産規模2,500億円を新たな中期目標に掲げる。
第38期実績 | 第39期予想 | 前期比 | 第40期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 5,691百万円 | 6,641百万円 | 16.7% | 7,211百万円 | 8.6% |
当期利益 | 2,292百万円 | 2,993百万円 | 30.6% | 3,451百万円 | 15.3% |
分配金総額 | 2,302百万円 | 2,925百万円 | 27.1% | 3,108百万円 | 6.3% |
1口当たり分配金 | 2,426円 | 2,860円 | 17.9% | 3,038円 | 6.2% |
<取得> | |||||
物件名称 | 東松ビル | ||||
所在地 | 愛知県名古屋市中区錦 | ||||
取得金額 | 17,300百万円 | ||||
想定NOI利回り | 3.2% | ||||
還元利回り | 4.0% | ||||
竣工時期 | 1995年3月 | ||||
取得日 | 2023年4月28日 | ||||
売主 | 芙蓉総合リース(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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