(2023/02/17)
日本プライムリアルティ投資法人(JPR)が、第42期(2022年12月期)決算を発表した。 第42期は、「新宿センタービル」を追加取得する一方、「五反田ファーストビル」「JPR梅田ロフトビル」を売却した。フリーレントを反映した賃料稼働率は95.5%と前期より0.4ポイント上昇した。賃貸収入や原状回復費収入が増加する一方、水道光熱費の増加、五反田ファーストビルの交換差損発生により、前期比1.6%減益。物件売却益のうち差引き742百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は7,750円と前期比0.6%減となった。 期末のポートフォリオは65物件、資産規模(取得額合計)は4,887億円、有利子負債比率は40.0%。 併せてスポンサーである安田不動産と物件入替えを行うことを発表した。 JPRが取得する「御茶ノ水ソラシティ」は、JR御茶ノ水駅より徒歩1分に位置する、2013年竣工、23階建の複合施設。テナントは26社、稼働率は100%。JPRは準共有持分3.4%を取得する。取得額は64.9億円。 JPRが売却する物件は、千代田区神田錦町にある、1999年竣工の「JPRクレスト竹橋ビル」。売却額は41.69億円。これにより売却益881百万円が発生する。 第43期(2023年6月期)は、上記物件入替えに加え、「大阪堂島ビル」「FUNDES天神西通り」を取得する。ポートフォリオ全体の賃料稼働率は96.2%と前期より0.7ポイント上昇する想定。賃貸収入は増加するが、原状回復費収入や物件売却益の減少、水道光熱費や固都税の増加により、前期比5.7%減益を見込む。物件売却益のうち411百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は7,600円と前期比1.9%減となる見通し。 第44期(2023年12月期)は、賃貸収入は増加するが、物件売却益がなくなるため、前期予想比9.5%減益を見込む。内部留保より348百万円を取崩し、1口当たり分配金は7,600円と前期予想と同額となる見通し。 電気料高騰の影響により、当面の目標である1口当たり当期利益7,600円の達成時期は当初想定より遅れる見込み。達成するまでは潤沢な内部留保を活用し、引き続き下限分配金7,600円を維持する方針。
第42期実績 | 第43期予想 | 前期比 | 第44期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 18,739百万円 | 18,101百万円 | ▲3.4% | 17,469百万円 | ▲3.5% |
当期利益 | 8,469百万円 | 7,990百万円 | ▲5.7% | 7,230百万円 | ▲9.5% |
分配金総額 | 7,728百万円 | 7,579百万円 | ▲1.9% | 7,578百万円 | ▲0.0% |
1口当たり分配金 | 7,750円 | 7,600円 | ▲1.9% | 7,600円 | 0.0% |
<取得> | |||||
物件名称 | 御茶ノ水ソラシティ(準共有持分3.4%) | ||||
所在地 | 東京都千代田区神田駿河台 | ||||
取得金額 | 6,490百万円 | ||||
想定NOI利回り | 3.3% | ||||
還元利回り | 2.9% | ||||
竣工時期 | 2013年2月 | ||||
取得日 | 2023年4月12日 | ||||
売主 | 安田不動産(株) | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | JPRクレスト竹橋ビル | ||||
所在地 | 東京都千代田区神田錦町 | ||||
売却額 | 4,169百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 3,265百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 904百万円 | ||||
売却日 | 2023年4月12日 | ||||
売却先 | 安田不動産(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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