(2025/02/17)
日本プライムリアルティ投資法人(JPR)が、第46期(2024年12月期)決算を発表した。 第46期は、「ザロイヤルパークキャンパス名古屋」を取得する一方、「JPR千駄ヶ谷ビル」「JPR名古屋伏見ビル」を売却した。MS芝浦ビルのテナント退去の影響により、フリーレントを反映した賃料稼働率は96.1%と前期より0.7ポイント低下したが、前期に取得した物件の通期稼働や物件売却益1,387百万円が寄与し、前期比16.7%増益。879百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は7,935円と4.4%増となった。 期末のポートフォリオは67物件、資産規模(取得額合計)は5,131億円、有利子負債比率は42.8%。 併せて「中野セントラルパークイースト」を追加取得することを発表した。 物件は、JR中央線中野駅より徒歩5分に位置する、2012年竣工、10階建のオフィスビル。JPRは2024年2月に準共有持分53%を取得済であり、今回残り準共有持分47%を取得することにより、完全保有となる。一棟の取得額529億円は、ポートフォリオで最大物件となる。 併せて自己投資口の取得を発表した。JPRの自己投資口の取得は初めて。 取得する投資口数は上限14,000口(発行済投資口数の1.4%)、取得総額は上限40億円。取得した投資口は全て2025年6月期中に消却する予定。なお、NAV倍率が0.9倍を長期に下回る場合は自己投資口の取得を検討することを基本方針とする。 更に投資口の分割を発表した。6月末を基準日とし、7月1日より投資口を4分割する。 第47期(2025年6月期)は、「中野セントラルパークイースト」を追加取得する一方、「JPR上野イーストビル」を売却する。フリーレントを反映した賃料稼働率は97.6%と前期より1.5ポイント上昇する想定。物件売却益2,878百万円が寄与し、前期比17.3%増益を見込む。差引き2,382百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は7,950円と前期比0.2%増となる見通し。 第48期(2025年12月期)は、賃貸収益は増加するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比27%減益を見込む。内部留保より482百万円を取崩し、更に投資口4分割により、1口当たり分配金は2,002円(分割前換算8,008円)となる見通し。 なお、自己投資口の消却を反映した場合、1口当たり分配金は第47期が8,030円、第48期が2,025円(分割前換算8,100円)となる見通し。 物件入替えに伴い、従来の目標であった1口当たり利益(売却損益を除く)7,600円(分割後換算1,900円)を第48期に達成見込みであることから、今後は1口当たり利益7,700円(分割後換算1,925円)を起点に年率2%の成長を目指す。
第46期実績 | 第47期予想 | 前期比 | 第48期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 19,580百万円 | 20,766百万円 | 6.1% | 18,327百万円 | ▲11.7% |
当期利益 | 8,790百万円 | 10,309百万円 | 17.3% | 7,502百万円 | ▲27.2% |
分配金総額 | 7,912百万円 | 7,927百万円 | 0.2% | 7,984百万円 | 0.7% |
1口当たり分配金 | 7,935円 | 7,950円 | 0.2% | 2,002円 | - |
<取得> | ※第48期より投資口4分割 | ||||
物件名称 | 中野セントラルパークイースト(準共有持分47%)追加 | ||||
所在地 | 東京都中野区中野 | ||||
取得金額 | 24,107百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 3.4% | ||||
還元利回り | 2.9% | ||||
竣工時期 | 2012年3月1日 | ||||
取得日 | 2025年2月19日 | ||||
売主 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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