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日本リテールファンド投資法人が第27期決算、イオン5棟売却を発表

(2015/10/14)

日本リテールファンド投資法人が第27期(平成27年8月期)決算を発表した。第27期は「エディオン京橋店(底地)」と「Gビル上野01」を取得。前期の物件売却益がなくなる一方、賃貸収入の増加や前期に計上した訴訟和解金がなくなることにより、前期比0.7%増益。514百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,204円と前期を0.6%上回った。期末のポートフォリオは90棟、資産規模(取得額合計)は8,541億円、有利子負債比率は45.1%。併せて、保有するイオン5棟を売却することを発表。5棟の売却額は685億円。第27期末における5棟の含み損が計約27億円であり、競争力の低下した郊外型商業施設を売却する一方、将来的に都市型商業施設を取得して、ポートフォリオの強化を図る意向。これにより売却益約29億円が発生し、3期に分割して計上する。第28期(平成28年2月期)は、期初に投資口の追加発行を行い「mozoワンダーシティ」を含む9物件を取得。ならファミリー等のリニューアルにより修繕費や固定資産除却損の増加を見込む一方、物件売却益975百万円計上により、前期比1.3%増益を見込む。157百万円を内部留保とし、投資口数が5%増加するも、1口当たり分配金は4,200円と前期と同水準を見込む。続く第29期(平成28年8月期)は、物件売却益549百万円を計上する。売却益が前期より減少するため前期予想比6.0%減益を見込むが、内部留保より495百万円を取り崩し、1口当たり分配金は4,200円となる見通し。

           
  第27期実績 第28期予想 前期比 第29期予想 前期比
営業収益 30,962百万円 31,905百万円 3.0% 31,108百万円 ▲2.5%
当期利益 10,731百万円 10,875百万円 1.3% 10,223百万円 ▲6.0%
分配金総額 10,216百万円 10,719百万円 4.9% 10,719百万円 0.0%
1口当たり分配金 4,204円 4,200円 ▲0.1% 4,200円 0.0%
<売却>          
物件名称 所在地 売却額 簿価 差額
(売却額-簿価)
売却先
イオンモール八千代緑が丘 千葉県八千代市 28,015百万円 28,011百万円 3百万円 合同会社
ダブルオー
ファイブ
イオン西大津 滋賀県大津市 12,230百万円 12,148百万円 81百万円
イオン上田 長野県上田市 8,050百万円 8,033百万円 16百万円
イオン大宮 埼玉県さいたま市 5,772百万円 5,758百万円 13百万円
イオンモール香椎浜 福岡市東区 14,500百万円 11,748百万円 2,749百万円
合計 68,567百万円 65,701百万円 2,865百万円  

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