(2022/08/15)
日本ビルファンド投資法人が、第42期(2022年6月期)決算を発表した。 第42期は、「中之島三井ビルディング」等2物件を取得、「サンマリオンNBFタワー」を売却した。期中平均稼働率は96.3%と前期より0.1ポイント低下。新規物件の賃貸収益、解約違約金収入、物件売却益が増加、また前期の物件売却損がなくなったことにより、前期比17%増益。2,517百万円を内部留保するも、1口当たり分配金は13,476円と前期比13.7%増となった。 期末のポートフォリオは73物件、資産規模(取得額合計)は1兆4,516億円、有利子負債比率は42.0%。 第43期(2022年12月期)は、「東陽町センタービル」等3物件を売却。期中平均稼働率は95.8%と前期より0.5ポイント低下する想定。売却益2,190百万円を計上するが、売却益の減少や水道光熱費の増加により、前期比21%減益を見込む。差引き509百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,500円と14.7%減となる見通し。 第44期(2023年6月期)は、期中平均稼働率が96.1%と前期より0.3ポイント改善する前提。前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比15.0%減益を見込む。内部留保より2,504百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,500円となる見通し。 従来予想より稼働回復が後ろ倒しとなり、第43期に稼働率を、第44期に賃貸収入をそれぞれボトムと想定する。 また新たなに分配方針を設定。継続的な物件入替えに伴い内部留保残高が第43期に136億円となる。これを活用し今後は当期利益(売却損益を除く)の3%を毎期取り崩して分配金に加算し、当面の1口当たり分配金の下限を11,500円とする。
第42期実績 | 第43期予想 | 前期比 | 第44期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 52,215百万円 | 47,326百万円 | ▲9.4% | 44,532百万円 | ▲5.9% |
当期利益 | 25,439百万円 | 20,071百万円 | ▲21.1% | 17,057百万円 | ▲15.0% |
分配金総額 | 22,922百万円 | 19,561百万円 | ▲14.7% | 19,561百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 13,476円 | 11,500円 | ▲14.7% | 11,500円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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