(2023/08/17)
ジャパンエクセレント投資法人(JEI)が、第34期(2023年6月期)決算を発表した。 第34期は、「新横浜アリーナ通りビル」を取得、「興和川崎西口ビル」等3物件を売却した。大口テナントの退去により低稼働であった興和川崎西口ビルを売却したことにより、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は93.1%と前期より2.3ポイント改善した、興和川崎西口ビルの売却損2,703百万円が発生する一方、新富町ビルとJEI京橋ビルの売却益計3,683百万円が寄与し、前期比10.8%増益。136百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,800円と下限目標を維持した。 期末のポートフォリオは35物件、資産規模(取得額合計)は2,654億円、有利子負債比率は42.0%。 併せて「大崎ブライトタワー・大崎ブライトプラザ」の区分所有権の共有持分を2024年4月に取得することを発表した。 物件は、JR山手線大崎駅より徒歩5分に位置する、2015年竣工31階建のオフィスビル。JEIは区分所有権の共有持分約10.3%を取得する。取得額は131億円。 第35期(2023年12月期)は、「BIZCORE築地」を取得、「パシフィックスクエア千石」を売却する。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.8%と前期より3.7ポイント改善する想定。物件売却益696百万円を計上するが、売却益の減少や売却した物件の賃貸収入の減少により、前期比0.2%減益を見込む。128百万円を内部留保とし、1口当たり分配金2,800円を維持する見通し。 第36期(2024年6月期)は、上記の「大崎ブライトタワー・大崎プライトプラザ」を取得、「JEI京橋ビル」の残持分を売却し、売却益721百万円を計上する。新規物件の収益が寄与するが、固都税や減価償却費の増加等により、前期予想比0.3%減益を見込む。大口テナント退去に伴い第35期までは分配金の安定性を重視し下限目標を設定していたが、テナント埋め戻しの進捗が見えたことにより、下限目標を撤廃する。これにより第36期は384百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,600円と前期予想より7.1%減となる見通し。
第34期実績 | 第35期予想 | 前期比 | 第36期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 13,823百万円 | 10,785百万円 | ▲22.0% | 10,822百万円 | 0.3% |
当期利益 | 3,881百万円 | 3,873百万円 | ▲0.2% | 3,862百万円 | ▲0.3% |
分配金総額 | 3,745百万円 | 3,745百万円 | 0.0% | 3,477百万円 | ▲7.2% |
1口当たり分配金 | 2,800円 | 2,800円 | 0.0% | 2,600円 | ▲7.1% |
<取得> | |||||
物件名称 | 大崎ブライドタワー・大崎ブライトプラザ(区分所有権の共有持分) | ||||
所在地 | 東京都品川区北品川 | ||||
取得金額 | 13,100百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 3.5% | ||||
還元利回り | 3.2% | ||||
竣工時期 | 2015年4月1日 | ||||
取得日 | 2023年4月26日 | ||||
売主 | 日鉄興和不動産(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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