(2025/02/21)
ジャパンエクセレント投資法人が、第37期(2024年12月期)決算を発表した。 第37期は、「興和川崎東口ビル」等3物件を売却した。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は98.5%と前期より0.3ポイント上昇。「大阪興銀ビル」の底地等の売却益1,689百万円を計上する一方、興和川崎東口ビルの売却損1,614百万円発生、支払利息の増加等により、前期比10.9%減益。82百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,770円と前期比3.2%減となった。 期末のポートフォリオは33物件、資産規模(取得額合計)は2,794億円、有利子負債比率は43.9%。 併せて物件入替えを発表した。 取得する物件は、港区赤坂にある、2011年竣工、22階建の複合施設。JEIは2022年に本物件を裏付資産とする匿名組合出資を行い、本物件の区分所有権の優先交渉権を有しており、本優先交渉権の行使により取得する。取得額は172.5億円。 一方、売却する物件は、港区浜松町にある「JEI浜松町ビル」。売却額は93.1億円。2期に分割して売却する。 また自己投資口の取得を行うことを発表した。JEIの自己投資口取得は1年ぶり3回目となる。取得する投資口数は上限35,000口(発行済投資口数の2.65%)、取得総額は上限40億円。取得した投資口は全て2025年6月期中に消却する予定。 第38期(2025年6月期)は、「アークヒルズフロントタワー」を取得、「JEI本郷ビル」の残り60%を売却する。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は99.0%と前期より0.5ポイント上昇する想定。物件売却益が減少するが、前期の物件売却損がなくなるため、前期比15.3%増益を見込む。351百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,000円と前期比8.3%増となる見通し。 第39期(2025年12月期)は、「JEI浜松町ビル」の45%を売却する。アークヒルズフロントタワーの通期稼働により賃貸収入は増加するが、売却益が減少するため、前期予想比6.6%減益を見込む。328百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,800円となる見通し。 なお、自己投資口の取得及び消却は業績予想に織り込んでいない。 JEI浜松町ビルの残り55%は第40期(2026年6月期)に売却する予定。 引き続き収益低下リスクや含み損拡大リスクのある物件を売却し、ポートフォリオの質改善を図る方針。
第37期実績 | 第38期予想 | 前期比 | 第39期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 12,752百万円 | 11,360百万円 | ▲10.9% | 11,346百万円 | ▲0.1% |
当期利益 | 3,742百万円 | 4,316百万円 | 15.3% | 4,029百万円 | ▲6.6% |
分配金総額 | 3,660百万円 | 3,964百万円 | 8.3% | 3,700百万円 | ▲6.7% |
1口当たり分配金 | 2,770円 | 3,000円 | 8.3% | 2,800円 | ▲6.7% |
<取得> | |||||
物件名称 | アークヒルズフロントタワー | ||||
所在地 | 東京都港区赤坂 | ||||
取得金額 | 17,250百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 3.4% | ||||
還元利回り | 3.2% | ||||
竣工時期 | 2012年5月11日 | ||||
取得日 | 2025年4月15日 | ||||
売主 | 赤坂二丁目合同会社 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | JEI浜松町ビル | ||||
所在地 | 東京都港区浜松町 | ||||
売却額 | 9,310百万円 | ||||
簿価(2024年12月末時点) | 7,900百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 1,410百万円 | ||||
売却日 | 2025年11月、2026年1月(計2回) | ||||
売却先 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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