(2020/12/14)
いちごオフィスリート投資法人が、第30期(2020年10月期)決算を発表した。 第30期における物件取得はなし。テナント解約やリーシングの停滞により、期末の稼働率が前期の99.6%から97.5%へ一時的に低下。またテナント入替え時の賃料増額は引き続き堅調である一方、既存テナントの賃料増額改定は鈍化した。前期に取得したいちご中目黒ビルが通期寄与する一方、前期の物件売却益の反動減により前期比7.4%減益。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,230円と、内部留保を行った前期に対し3.1%上回った。 期末のポートフォリオは85物件、資産規模(取得額合計)は2,023億円、有利子負債比率は48.2%。 併せて「いちご立川ビル」を取得することを発表した。 物件は、JR立川駅より徒歩8分に位置する、1992年竣工、7階建のオフィスビル。10月末時点のテナントは15社、稼働率は96.3%。取得額は38.3億円。 第31期(2021年4月期)は、いちご立川ビルの収益が寄与する一方、テナント退去に伴う賃貸収入の減少、仲介手数料や融資関連費用等の増加により、前期比7.7%減益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,063円となる見通し。なお、10月以降リーシングは回復しており、期末の稼働率は97.8%まで上昇する見込み。 第32期(2021年10月期)は、稼働率の上昇による賃貸収入の増加で、前期比2.1%増益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,105円となる見通し。期末稼働率は97.7%を想定。 引き続き、2022年4月期までの中期目標である巡航ベースの1口当たり当期利益2,200円、1口当たり分配金2,269円、格付けA+への上昇を目指す。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 7,863百万円 | 7,746百万円 | ▲1.5% | 7,889百万円 | 1.8% |
当期利益 | 3,312百万円 | 3,056百万円 | ▲7.7% | 3,120百万円 | 2.1% |
分配金総額 | 3,417百万円 | 3,162百万円 | ▲7.5% | 3,226百万円 | 2.0% |
1口当たり分配金 | 2,230円 | 2,063円 | ▲7.5% | 2,105円 | 2.0% |
<取得> | |||||
物件名称 | いちご立川ビル | ||||
所在地 | 東京都立川市曙町 | ||||
取得金額 | 3,830百万円 | ||||
想定NOI利回り | 4.6% | ||||
還元利回り | 4.2% | ||||
竣工時期 | 1992年12月14日 | ||||
取得日 | 2020年12月18日 | ||||
売主 | 合同会社立川ホールディングス |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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