(2007/04/20)
FCレジデンシャル投資法人(FCRI)は、投資主3社が発行済投資口数の50.57%を保有していることを発表した。 これに伴い、第3期(平成19年4月期)決算において、法人税負担により、分配金は大幅に減少する可能性が生じることとなった。 J-REITは、税法上、一定の導管性要件を満たす場合、二重課税を排除するために、配当金を損金算入することができる。しかし、期末時点の投資主上位3社が発行済投資口数の50%を超えて保有する場合、導管性要件を満たさなくなり、投資法人も一般の事業会社同様、法人税負担が課せられる。 FCRIの第3期(平成19年4月)1口当たり予想分配金は10,018円であり、導管性要件を満たさないと判断された場合、1口当たり分配金は6,000円程度になる恐れがある。第3期の権利確定日は4月23日であり、当日中にFCRIが上位3投資主に要請している保有口一部売却に応じない場合には、法人税が課税されるJ-REIT初の事例となる。
投資主上位3社 | 2007/4/20現在保有割合 |
Prospect Asset Management Inc | 33.52% |
JPE Capital Management Limited | 9.61% |
日興アセットマネジメント㈱ | 7.44% |
合計 | 50.57% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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