(2022/06/14)
ケネディクス・オフィス投資法人(KDO)が、第34期(2022年4月期)決算を発表した。 第34期は「仙台本町ビル」を取得する一方、「KDX虎ノ門一丁目ビル」の土地一部を売却した。退去率が前期より半減し、契約ベースの期中平均稼働率は97.5%と前期より0.9ポイント上昇、フリーレントを反映した実質的な平均稼働率は94.5%と前期より0.6ポイント上昇した。水光熱費や修繕費が増加したが、土地売却益770百万円が寄与し、前期比9.9%増益。売却益より497百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は14,000円と前期と同額となった。 期末のポートフォリオは97物件、資産規模(取得額合計)は4,456億円、有利子負債比率は44.1%。またJCRの格付けがAA-からAAへ向上した。 併せてKDO初となる自己投資口の取得を発表した。取得する投資口数は上限6,000口(発行済投資口数の1.4%に相当)、取得総額は上限30億円。取得した投資口数は全て第35期(2022年10月期)中に消却する予定。 第35期は「江戸橋ビル」を取得、「KDX木場ビル」を売却する。期中平均稼働率は97.8%、フリーレントを反映した実質的な平均稼働率は95.4%とともに上昇する想定。既存物件の稼働率上昇や新規物件が寄与し賃貸収益は増加するが、物件売却益の減少により、前期比4.7%減益を見込む。127百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は14,150円と前期比1.1%増となる見通し。なお、自己投資口の消却を行った場合の1口当たり分配金は14,290円となる見通し。 第36期(2023年4月期)は、前期の物件売却益がなくなることや賃貸収入の減少により、前期予想比5.7%減益を見込む。内部留保より227百万円を取崩し、1口当たり分配金は14,150円となる見通し。自己投資口の消却を行った場合の1口当たり分配金は14,290円となる見通し。
第34期実績 | 第35期予想 | 前期比 | 第36期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 15,891百万円 | 15,959百万円 | 0.4% | 15,600百万円 | ▲2.2% |
当期利益 | 6,496百万円 | 6,190百万円 | ▲4.7% | 5,836百万円 | ▲5.7% |
分配金総額 | 5,999百万円 | 6,063百万円 | 1.1% | 6,063百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 14,000円 | 14,150円 | 1.1% | 14,150円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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