(2025/06/17)
KDX不動産投資法人が、第40期(2025年4月期)決算を発表した。 第40期は、「KDXロジスティクス恩田原」等4物件を取得する一方、「リソラ大府ショッピングテラス」等15物件を売却した。 賃貸収益は増加したが、物件売却益が減少したため、前期比0.9%減益。一時差異等調整積立金より553百万円を取り崩す一方、1,068百万円を内部留保とし、更に自己投資口の消却により投資口数が1%減少し、1口当たり分配金は4,045円と前期比0.4%増となった。 期末のポートフォリオは344物件、資産規模(取得額合計)は1兆1,959億円、有利子負債比率は44.8%。 併せて「COMBOX光明池」を売却することを発表した。 物件は、大阪府和泉市にある、2004年竣工の商業施設。将来の修繕費増加や競合環境の変化による収益力低下を懸念し、売却を決定した。売却額は60億円。 第41期(2025年10月期)は、上記物件の他「KDX東品川ビル」を売却する。2物件の売却益1,173百万円計上により売却益が増加するが、売却した物件の収益の減少、修繕費の増加により、前期比2%減益を見込む。一時差異等調整積立金より145百万円を取り崩す一方、77百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,105円と前期比1.5%増となる見通し。 第42期(2026年4月期)は、前期の物件売却益がなくなることや、引き続き修繕費の増加により、前期予想比8.5%減益を見込む。一時差異等調整積立金及びその他の内部留保より計1,711百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,166円と前期予想比1.5%増となる見通し。 引き続き年間300億~500億円規模の物件売却を行う方針。売却代金を活用した物件入替えや自己投資口取得、また賃料増額や売却益の還元により、1口当たり分配金年率3%以上の成長を目指し、4,200円の早期達成を目標とする。
第40期実績 | 第41期予想 | 前期比 | 第42期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 38,847百万円 | 39,426百万円 | 1.5% | 37,541百万円 | ▲4.8% |
当期利益 | 16,854百万円 | 16,512百万円 | ▲2.0% | 15,115百万円 | ▲8.5% |
分配金総額 | 16,338百万円 | 16,580百万円 | 1.5% | 16,826百万円 | 1.5% |
1口当たり分配金 | 4,045円 | 4,105円 | 1.5% | 4,166円 | 1.5% |
<売却> | |||||
物件名称 | OCMBOX光明池 | ||||
所在地 | 大阪府和泉市室堂町 | ||||
売却額 | 6,000百万円 | ||||
簿価(2025/4末時点) | 5,782百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 218百万円 | ||||
売却日 | 2025年6月30日 | ||||
売却先 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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