(2025/10/17)
福岡リート投資法人(FRC)が、第42期(2025年8月期)決算を発表した。 第42期は、「ロジシティ熊本御船」と「アクシオン大手門プレミアム」を取得、「天神ノースフロントビル」の22%を追加売却した。物件売却益は減少したが、新規物件の賃貸収益や、商業施設やオフィスの収益増加が寄与し、前期比2.2%増益。403百万円を内部留保する一方、自己投資口の消却に伴い投資口数が0.4%減少し、1口当たり分配金は4,203円と前期比2.6%増となった。 期末のポートフォリオは37物件、資産規模(取得額合計)は2,315億円、有利子負債比率は42.5%。 併せて匿名組合出資持分を取得することを発表した。 対象となる不動産は、長崎市にある2011年竣工と2008年竣工のマンション2物件。鑑定価格は計24.01億円。FRCは本物件を取得するSPCに匿名組合出資を行う。出資額は161百万円(匿名組合出資総額の20.6%)。併せて本物件取得の優先交渉権を取得する。 第43期(2026年2月期)は、「天神ノースフロントビル」の16%を追加売却する。前期に取得した物件の通期稼働、キャナルシティ博多の収益増加が寄与するが、物件売却益の減少により、前期比4.8%減益を見込む。386百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,000円となる見通し。 第44期(2026年8月期)は、「天神ノースフロントビル」の16%を追加売却する。呉服町ビジネスセンター等オフィスの収益が増加するが、キャナルシティ博多のワシントンホテルのリニューアルに伴う減収、賃貸事業費用や支払利息の増加により、前期予想比5.4%減益を見込む。178百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,000円を維持する見通し。 商業施設やオフィスの内部成長を軸に、売却益がなくなる2027年8月期以降の1口当たり利益4,000円を目標とする。
第42期実績 | 第43期予想 | 前期比 | 第44期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,792百万円 | 10,621百万円 | ▲1.6% | 10,710百万円 | 0.8% |
当期利益 | 4,055百万円 | 3,861百万円 | ▲4.8% | 3,653百万円 | ▲5.4% |
分配金総額 | 3,651百万円 | 3,475百万円 | ▲4.8% | 3,475百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 4,203円 | 4,000円 | ▲4.8% | 4,000円 | 0.0% |
<匿名組合出資持分> | |||||
資産名称 | 合同会社FRC2 匿名組合出資持分 | ||||
対象不動産 | アーバス筑後町、アーバス金屋町 | ||||
対象不動産の所在地 | 長崎県長崎市 | ||||
対象不動産の鑑定価格合計 | 2,401百万円 | ||||
出資額 | 161百万円 | ||||
取得日 | 2025年10月30日 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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