(2022/01/18)
ユナイテッド・アーバン投資法人が、第36期(2021年11月期)決算を発表した。 第36期は、「LEVENおおたかの森」等4物件を取得する一方、「クオーツタワー」を売却した。新規物件の収益や、コロナ禍によるホテルや商業施設の賃料減額の改善により賃貸収益は増加したが、前期の物件売却益がなくなったこと、クオーツタワーの売却損10百万円、2年間稼働がない府中ビルの減損損失1,139百万円計上により、前期比25%減益。一時差異等調整積立金より77百万円、配当積立金より2,263百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,100円となった。 期末のポートフォリオは136物件、資産規模(取得額合計)は6,750億円、有利子負債比率は43.0%。 第37期(2022年5月期)は、前期に取得した物件の通期稼働や、コロナ禍による賃料減額の改善、前期の減損損失がなくなること等により、前期比17.5%増益を見込む。一時差異等調整積立金より77百万円、配当積立金より979百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,100円と前期と同額を想定する。 第38期(2022年11月期)は、オフィスの稼働低下による減収を見込むが、引き続きコロナ禍の影響の改善により、前期予想比0.2%増益を見込む。一時差異等調整積立金より77百万円、配当積立金より965百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,100円となる見通し。 コロナ禍の影響を受ける第38期まで分配金の下限を3,100円に設定しており、不足する場合は内部留保を充当する方針。物件売却益や賃貸収入の増加により、1口当たり利益が3,100円を上回る場合は、内部留保せず分配金を増額する。なお、第36期末時点の内部留保残高は101億円。
第36期実績 | 第37期予想 | 前期比 | 第38期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 22,806百万円 | 23,009百万円 | 0.9% | 23,350百万円 | 1.5% |
当期利益 | 7,326百万円 | 8,610百万円 | 17.5% | 8,624百万円 | 0.2% |
分配金総額 | 9,666百万円 | 9,666百万円 | 0.0% | 9,666百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 3,100円 | 3,100円 | 0.0% | 3,100円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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