(2021/07/20)
ユナイテッド・アーバン投資法人が、第35期(2021年5月期)決算を発表した。 第35期は、物件入替えを促進し「虎ノ門ヒルズ森タワー」等4物件を取得する一方、「西新橋1丁目ビル」の持分を売却した。2回目以降の緊急事態宣言によりホテルや商業施設の賃料減額対応が継続し、コロナ禍による影響は1口当たり-839円となった。新規物件の賃貸収益が寄与し、前期比2.0%増益。一時差異等調整積立金より77百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,182円となった。 期末のポートフォリオは133物件、資産規模(取得額合計)は6,714億円、有利子負債比率は42.6%。 第36期(2021年11月期)は、「LEVENおおたかの森」「加須物流センターⅠ・Ⅱ」「宮の森二条開発プロジェクト」の土地を取得する一方、「クオーツタワー」を売却。コロナ禍による賃料減額幅が縮小し、影響額は1口当たり-625円を想定。これにより賃貸収益は増加するが、物件売却益の減少により前期比15.4%減益を見込む。一時差異等調整積立金より77百万円、配当積立金より1,258百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,100円と前期比2.6%減となる見通し。 第37期(2022年2月期)は、コロナ禍の影響は1口当たり-562円を想定する。新規物件の通期稼働、コロナ禍の影響改善により、前期比0.8%増益を見込む。一時差異等調整積立金より77百万円、配当積立金より1,193百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,100円と前期予想と同額となる見通し。 前期決算時に発表したコロナ禍における分配方針「1口当たり分配金の下限3,100円」は変更なし。 なお、ポートフォリオ全体の賃貸面積の2.34%を占める川崎東芝ビルのテナントである東芝デバイス&ストレージが2023年10月に全館退去となる。様々な選択肢を視野に入れ最適な方針を検討する。
第35期実績 | 第36期予想 | 前期比 | 第37期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 24,198百万円 | 22,768百万円 | ▲5.9% | 22,688百万円 | ▲0.4% |
当期利益 | 9,847百万円 | 8,331百万円 | ▲15.4% | 8,396百万円 | 0.8% |
分配金総額 | 9,922百万円 | 9,666百万円 | ▲2.6% | 9,666百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 3,182円 | 3,100円 | ▲2.6% | 3,100円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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