(2020/12/16)
プレミア投資法人が、第36期(2020年10月期)決算を発表した。 第36期は、「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」を取得、「アーバンネット市ヶ谷ビル」を売却した。修繕費が増加する一方、アーバンネット市ヶ谷ビルの売却益191百万円が寄与し、前期比1.8%増益。1口当たり分配金は2,923円となった。 期末のポートフォリオは59物件、資産規模(取得額合計)は2,467億円、有利子負債比率は45.3%。 併せて、「品川シーズンテラス」の持分取得、「アーバンネット麹町ビル」の売却を発表した。品川シーズンテラスの取得額は122億円、アーバンネット麹町ビルの売却額は55.5億円。 第37期(2021年4月期)は、オフィスの修繕費増加、サービスアパートメントの解約が発生するが、品川シーズンテラスの賃貸収入、アーバンネット麹町ビルの売却益1,920百万円が寄与し、前期比33%増益を見込む。売却益を全額分配し、1口当たり分配金は3,890円となる見通し。 第38期(2021年10月期)は、前期の物件売却益の反動減、アーバンネット五反田NNビルの大口テナント退去等により、前期予想比30%減益を想定し、1口当たり分配金は2,710円となる見通し。 なお、2020年10月に資産運用会社がNTT都市開発の100%子会社となった。更に2021年4月に資産運用会社が合併し、NTT都市開発投資顧問となる。同社は私募REITや私募ファンドを運用していることから、物件取得機会の拡大や資産運用業務の強化を図り、NTT都市開発との連携を強める。
第36期実績 | 第37期予想 | 前期比 | 第38期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,470百万円 | 11,327百万円 | 19.6% | 9,392百万円 | ▲17.1% |
当期利益 | 3,850百万円 | 5,123百万円 | 33.1% | 3,569百万円 | ▲30.3% |
1口当たり分配金 | 2,923円 | 3,890円 | 33.1% | 2,710円 | ▲30.3% |
<取得> | |||||
物件名称 | 品川シーズンテラス(建物持分割合約4.7%) | ||||
所在地 | 東京都港区港南 | ||||
取得金額 | 12,200百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 3.5% | ||||
還元利回り | 3.4% | ||||
竣工時期 | 2015年1月1日 | ||||
取得日 | 2020年12月21日 | ||||
売主 | 非開示 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | アーバンネット麹町ビル | ||||
所在地 | 東京都千代田区麹町 | ||||
売却額 | 5,550百万円 | ||||
簿価(2020/10末時点) | 3,626百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 1,924百万円 | ||||
売却日 | 2020年12月21日 | ||||
売却先 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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