(2022/04/20)
オリックス不動産投資法人が、第40期(2022年2月期)決算を発表した。 第40期は、「ラウンドクロス大手町北」を取得、「グッドタイムリビング新浦安」「スポーツクラブ香里園」を売却した。ポートフォリオ全体の55%を占めるオフィスの期末稼働率は96.1%と前期より0.7ポイント改善した。グッドタイムリビング新浦安の売却益520百万円を計上するが、スポーツクラブ香里園の売却損320百万円発生、賃貸収入の減少、水道光熱費の増加により、前期比4.8%減益。内部留保より210百万円を取り崩すも、1口当たり分配金は3,460円と前期比2.6%減となった。 期末のポートフォリオは112物件、資産規模(取得額合計)は6,889億円、有利子負債比率は43.6%。 第41期(2022年8月期)は、「クロスレジデンス飯田橋」を取得、「ラウンドクロス三田」「ビサイド木場」を売却する。東京ベイ舞浜ホテルの賃貸借契約を4月より変更し、固定賃料を減額し、代わりに売上回復時の変動賃料のアップサイドを獲得する賃料形態とする。オフィスの期末稼働率は96.3%と前期より0.2ポイント上昇する想定。ビサイド木場等の売却益2,319百万円が寄与し、前期比19.7%増益を見込む。圧縮記帳により1,119百万円を内部留保する一方、99百万円を内部留保より取崩し、1口当たり分配金は3,680円と前期比6.4%増となる見通し。 第42期(2023年2月期)は、「クロスレジデンス金沢香林坊」を売却する。これにより売却益1,345百万円が発生する。テーマパークホテル2物件の売上回復に伴う変動賃料の増加を見込むが、売却益が前期より減少するため、前期比4.9%減益を見込む。物件売却益を全額分配、更に内部留保より140百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,900円と前期予想比6.0%増となる見通し。 稼働重視のリーシングを行った結果、賃貸収入は第40期をボトムとし、第41期以降改善する予定。 引き続きポートフォリオの質向上を目的に、物件入替えを推進する。
第40期実績 | 第41期予想 | 前期比 | 第42期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 23,746百万円 | 25,531百万円 | 7.5% | 25,002百万円 | ▲2.1% |
当期利益 | 9,338百万円 | 11,176百万円 | 19.7% | 10,623百万円 | ▲4.9% |
分配金総額 | 9,549百万円 | 10,157百万円 | 6.4% | 10,764百万円 | 6.0% |
1口当たり分配金 | 3,460円 | 3,680円 | 6.4% | 3,900円 | 6.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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