(2019/10/15)
日本リテールファンド投資法人が、第35期(2019年8月期)決算を発表した。 第35期は、「Gビル神宮前09」等2物件を取得する一方、「大阪心斎橋8953ビル」等4物件を売却し、GMSを中心としたサブ資産から都市型を中心としたコア資産へ物件入替えを進めた。 川崎ルフロンのリニューアル費用、なるぱーくの売却損が発生したが、大阪心斎橋8953ビルやイオン仙台中山の売却益計上により、前期比15.4%増益。一時差異等調整積立金より31百万円を取り崩す一方、1,248百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,430円と前期と同額となった。 期末のポートフォリオは100物件、資産規模(取得額合計)は8,832億円、有利子負債比率は44.9%。 第36期(2020年2月期)は、「イトーヨーカドー錦町店」の一部を売却。川崎ルフロンのリニューアル費用が減少するが、物件売却益の減少や売却した物件の減収により、前期比2.2%減益を見込む。一時差異等調整積立金より31百万円を取り崩す一方、779百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,500円と前期比1.6%増となる見通し。 第37期(2020年8月期)は、「イトーヨーカドー錦町店」の残持分を売却する。物件売却益が減少するが、リニューアル完了に伴う川崎ルフロンの収益増加により、前期予想比2.7%増益を見込む。一時差異等調整積立金より31百万円を取り崩す一方、854百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,600円となる見通し。なお、物件売却益等の内部留保額は74億円に積み上がる見込み。 引き続き約500億円相当のサブ資産を売却し、コア資産へ入替えを図る。 また中期的な分配金目標を従来の4,500円から5,000円へ更新。川崎ルフロンのリニューアルオープンや金利コスト削減、物件売却代金を活用した物件取得、減価償却費の低減等により、4年後(2023年8月期)は1口当たり4,900円~5,000円を達成を見込む。
第35期実績 | 第36期予想 | 前期比 | 第37期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 35,432百万円 | 31,855百万円 | ▲10.1% | 31,911百万円 | 0.2% |
当期利益 | 12,814百万円 | 12,529百万円 | ▲2.2% | 12,867百万円 | 2.7% |
分配金総額 | 11,597百万円 | 11,781百万円 | 1.6% | 12,042百万円 | 2.2% |
1口当たり分配金 | 4,430円 | 4,500円 | 1.6% | 4,600円 | 2.2% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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