(2023/10/16)
ラサールロジポート投資法人が、第15期(2023年8月期)決算を発表した。 第15期は、投資口の追加発行を行い、「ロジポート京都」等、物流施設3物件を取得した。これにより前期比増収となったが、リーシング費用や修繕費、投資口発行費用の増加により、前期比0.2%減益。投資口数4.6%増により、1口当たり利益分配金は4.6%減。利益超過分配を減価償却費の46%相当に増額するも、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,090円と前期比0.2%減となった。 期末のポートフォリオは22物件、資産規模(取得額合計)は3,809億円、有利子負債比率は42.1%。 併せて、「犬山物流センター」を2024年3月に取得、「ロジポート流山B棟」の共有持分37.5%を3期に分割して売却することを発表した。犬山物流センターの取得額は32.7億円、「ロジポート流山B棟」の売却額は131.25億円。 更に大阪住之江物流センターを裏付資産とするSPCの匿名組合出資持分を追加取得(取得額1.9億円)、南港物流センター及び八千代物流センターを裏付資産とするSPCの優先出資証券(取得額7.35億円)と特定社債(取得額20億円)を取得することを発表した。 第16期(2024年2月期)は、ロジポート流山B棟の12.5%を売却する。前期に取得した物件の通期稼働、物件売却益1,138百万円、優先出資の償還益457百万円が寄与し、前期比28.6%増益を見込む。減価償却費の30%相当の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,750円となる見通し。 第17期(2024年8月期)は、犬山物流センターを取得、ロジポート流山B棟の12.5%を追加売却する。前期の優先出資の償還益がなくなるため、前期予想比5.2%減益を見込む。減価償却費の30%相当の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,566円となる見通し。 投資口市況が不透明ななか、公募増資に頼らずブリッジファンドを活用した物件入替えによる成長を図る。また売却代金を活用し自己投資口の取得も検討する。
第15期実績 | 第16期予想 | 前期比 | 第17期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 11,215百万円 | 13,126百万円 | 17.0% | 12,677百万円 | ▲3.4% |
当期利益 | 5,089百万円 | 6,547百万円 | 28.7% | 6,204百万円 | ▲5.2% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
2,725円 | 3,505円 | 28.6% | 3,321円 | ▲5.2% |
1口当たり利益超過分配金 | 365円 | 245円 | ▲32.9% | 245円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,090円 | 3,750円 | 21.4% | 3,566円 | ▲4.9% |
<取得> | |||||
物件名称 | 犬山物流センター | ||||
所在地 | 愛知県犬山市 | ||||
取得金額 | 3,270百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 4.1% | ||||
還元利回り | 3.8% | ||||
竣工時期 | 2022年11月4日 | ||||
取得日 | 2024年3月1日 | ||||
売主 | LRF2プロパティーズ合同会社 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | ロジポート流山B棟(準共有持分37.5%) | ||||
所在地 | 千葉県流山市 | ||||
売却額 | 13,125百万円 | ||||
簿価(2023/8末) | 9,718百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 3,407百万円 | ||||
売却日 | 2023年11月、2024年3月、2024年9月(計3回) | ||||
売却先 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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