(2024/07/09)
野村不動産マスターファンド投資法人(NMF)が、物件入替えを行う。 取得する「Landport多摩」は、圏央道相模原ICより8.7キロに位置する、2022年竣工の物流施設。取得額は175.2億円。 一方、売却する物件は、「晴海アイランドトリトンスクエア オフィスタワーY」。5月末の稼働率は98.2%であるが、将来的な競争力低下の可能性や、オフィスの投資比率を引き下げる方針である点から、売却を決定した。売却額は228.2億円。売却益は一部を内部留保し、残額を2024年8月期から2026年2月期の4期に分割して均等分配する。本物件入替え後のオフィスの投資比率は42%から40.3%へ低下する。 併せて自己投資口の取得を行うことを発表した。NMFの自己投資口の取得は初めて。売却する晴海トリトンは合併時に承継した物件であるため、税会不一致が発生する。これに伴い会計上の売却益を内部留保することが可能となる。 この内部留保によるフリーキャッシュを活用して、自己投資口の取得を行う。 取得する投資口数は上限60,000口(発行済投資口数の1.27%)、取得総額は上限70億円。取得した自己投資口は2024年8月期中に消却する予定。 これらに伴い第18期(2024年8月期)業績予想を修正した。物件売却益5,304百万円が寄与し、4月に公表した業績予想に対し32.4%増益を見込む。売却益の一部を内部留保し、1口当たり分配金は3,391円と2.7%増となる見通し。 なお、自己投資口の取得による影響は未定であるため、業績予想に反映していない。 また第19期(2025年2月期)業績予想は現時点で修正なし。
<取得> | |||
物件名称 | Landport多摩 | ||
所在地 | 東京都八王子市鑓水 | ||
取得金額 | 17,520百万円 | ||
鑑定NOI利回り | 3.9% | ||
還元利回り | 3.6% | ||
竣工時期 | 2022年6月30日 | ||
取得日 | 2024年8月1日 | ||
売主 | 野村不動産(株) | ||
<売却> | |||
物件名称 | 晴海アイランドトリトンスクエア オフィスタワーY | ||
所在地 | 東京都中央区晴海 | ||
売却額 | 228.2百万円 | ||
簿価(売却時想定) | 178.3百万円 | ||
差額(売却額-簿価) | 49.9百万円 | ||
売却日 | 2024年7月31日 | ||
売却先 | 非開示 | ||
第18期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 45,153百万円 | 40,541百万円 | 11.4% |
当期利益 | 17,568百万円 | 13,272百万円 | 32.4% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
3,391円 | 2,810円 | 20.7% |
1口当たり利益超過分配金 | 0円 | 492円 | ▲100.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,391円 | 3,302円 | 2.7% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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