(2025/10/16)
野村不動産マスターファンド投資法人が、第20期(2025年8月期)決算を発表した。 第20期は、「H1O青山」等5物件を取得、「NMF竹橋ビル」等14物件を売却した。既存物件の賃貸収益や物件売却益の増加、修繕費の減少により、前期比0.7%増益。のれん償却費等を加算し、1口当たり分配金は3,542円と前期比2.6%増となった。 期末のポートフォリオは285物件、資産規模(取得額合計)は1兆995億円、有利子負債比率は44.2%。 第21期(2026年2月期)は、前期に取得した物件が通期寄与するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期比16.7%減益を見込む。のれん償却費等を加算、また内部留保を取崩し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,624円と前期比2.3%増となる見通し。 第22期(2026年8月期)は、新宿野村ビルの主要テナントである野村不動産グループの退去による減収及び原状回復工事の影響で、前期予想比4%減益を見込む。のれん償却費等を加算、また内部留保を取崩すが、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,606円と前期予想比0.5%減となる見通し。 新宿野村ビルは持分の約25%の面積が退去となったが、想定を上回る賃料水準とスピードで、うち約57%が成約見込み。第22期を底として収益が改善する見込み。 継続的な物件売却と内部成長により、前期に公表した中期目標である、2028年2月期1口当たり巡航分配金3,530~3,560円、1口当たり分配金(売却益等含む)3,740~3,770円を引き続き目指す。
第20期実績 | 第21期予想 | 前期比 | 第22期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 43,710百万円 | 41,443百万円 | ▲5.2% | 40,494百万円 | ▲2.3% |
当期利益 | 16,103百万円 | 13,411百万円 | ▲16.7% | 12,868百万円 | ▲4.0% |
分配金総額 (利益超過分配金含む) |
16,457百万円 | 16,838百万円 | 2.3% | 16,754百万円 | ▲0.5% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
3,542円 | 3,124円 | ▲11.8% | 2,768円 | ▲11.4% |
1口当たり利益超過分配金 | 0円 | 500円 | - | 838円 | 67.6% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,542円 | 3,624円 | 2.3% | 3,606円 | ▲0.5% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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