(2023/12/21)
積水ハウス・リート投資法人が、第18期(2023年10月期)決算を発表した。 第18期は、「エスティメゾン登戸」を取得、「シャーメゾンステージ金沢西泉」を売却、また「御殿山SHビル」の10期分割売却を開始。物件売却益1,097百万円が寄与し、前期比11.6%増益。税会不一致に伴う一時差異等調整引当額1,248百万円を加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,976円と前期比10.9%増となった。 期末のポートフォリオは120物件、資産規模(取得額合計)は5,487億円、有利子負債比率は45.2%。 併せて「新宿ヒロセビル」等オフィス1物件、住宅3物件を取得することを発表した。4物件の取得額は計111.50億円。 第19期(2024年4月期)は、これら4物件を取得する一方、「御殿山SHビル」共有持分10%を売却する。売却物件の賃貸収益の減少、リーシング費用の増加等により、NOIは減少するが、物件売却益2,079百万円が寄与し、前期比6.3%増益を見込む。税会不一致に伴う一時差異等調整引当額166百万円を加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,835円と前期比7.1%減となる見通し。 第20期(2024年10月期)は、引き続き「御殿山SHビル」の共有持分10%を売却する。また旗艦物件であるガーデンシティ品川御殿山の稼働率が49.8%になる想定。これによる減収を想定し、前期予想比5.7%減益を見込む。税会不一致に伴う一時差異等調整引当額166百万円を加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,732円と5.6%減となる見通し。 なお、ガーデンシティ品川御殿山は稼働回復には時間を要することが想定されるため、売却する方針であることを発表。 併せてポートフォリオの投資比率方針を変更した。オフィス市況の不透明感からオフィスの投資比率を従来の30%~55%から15%~45%へ引き下げる一方、賃貸市況の安定した住宅の投資比率を30%~55%から50%~80%へ高め、住宅を中心とした総合型REITへ変更する。
第18期実績 | 第19期予想 | 前期比 | 第20期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 16,485百万円 | 17,321百万円 | 5.1% | 16,956百万円 | ▲2.1% |
当期利益 | 7,408百万円 | 7,873百万円 | 6.3% | 7,422百万円 | ▲5.7% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
1,691円 | 1,797円 | 6.3% | 1,694円 | ▲5.7% |
1口当たり利益超過分配金 | 285円 | 38円 | ▲86.7% | 38円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
1,976円 | 1,835円 | ▲7.1% | 1,732円 | ▲5.6% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
新宿ヒロセビル | 東京都新宿区 | 5,000百万円 | 3.10% | ジーテン・ジャパン・フォー特定目的会社 | |
エスティメゾン大森 | 東京都大田区 | 3,600百万円 | 3.10% | (株)東京日商エステム | |
エスティメゾン門前仲町 | 東京都江東区 | 1,570百万円 | 3.10% | (株)東京日商エステム | |
エスティメゾン赤羽Ⅱ | 東京都北区 | 980百万円 | 3.10% | (株)東京日商エステム | |
合計 | 11,150百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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