(2025/06/13)
積水ハウス・リート投資法人(SHR)が、第21期(2025年4月期)決算を発表した。 第21期は、米国の住宅「シティリッジ」を裏付資産とするSPCへ出資する一方、「本町ガーデンシティ(オフィス部分)」等2物件を売却した。SPCの配当収入が増加したが、物件売却益の減少により、前期比14.3%減益。税会不一致に伴い一時差異等調整引当額169百万円を利益超過分配金として加算、また自己投資口の消却により投資口数0.6%減少により、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,365円と前期比30%増となった。 期末のポートフォリオは136物件、資産規模(取得額合計)は5,559億円、有利子負債比率は47.0%。 併せて自己投資口の取得を発表した。SHRの自己投資口取得は2期連続となる。 取得する投資口数は上限60,000口(発行済投資口数の1.4%)、取得総額は上限40億円。取得した投資口は2025年10月期中に消却する予定。 第22期(2025年10月期)は、「シティリッジ」のSPCへ追加出資、また国内の住宅4物件を取得する一方、「赤坂ガーデンシティ」等2物件を売却。米国住宅の配当収入が寄与するが、物件売却益の減少等により、前期比6.4%減益を見込む。一時差異等調整引当額169百万円を利益超過分配金として加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,216円となる見通し。 第23期(2026年4月期)は、「御殿山SHビル」の一部を追加売却する。米国住宅の配当収入が増加するが、物件売却益の減少により、前期予想比22%減益を見込む。一時差異等調整引当額178百万円を利益超過分配金として加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,731円となる見通し。 なお、自己投資口の消却を行った場合、第22期1口当たり分配金は+22円、第23期は+19円それぞれ増加する想定。 大規模の物件の入替えが終了し、現時点のポートフォリオ構成は、住宅が83.6%(うち米国の住宅が24.5%を占める)、オフィスが16.4%と、住宅中心のポートフォリオとなった。引き続き国内の安定成長と米国の積極的成長により、第24期(2026年10月期)までに巡航分配金1,500円の回復、更に物件売却益計上により第24期以降1口当たり分配金1,800円以上を目指す。なお、キャッシュフローの成長と資本効率の向上を目的に、今後の指標として1口当たりNAVと1口当たりFFOを採用することを検討する。
第21期実績 | 第22期予想 | 前期比 | 第23期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 19,601百万円 | 19,183百万円 | ▲2.1% | 16,474百万円 | ▲14.1% |
当期利益 | 10,128百万円 | 9,484百万円 | ▲6.4% | 7,359百万円 | ▲22.4% |
分配金総額 (利益超過分配金含む) |
10,300百万円 | 9,653百万円 | ▲6.3% | 7,537百万円 | ▲21.9% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
2,326円 | 2,177円 | ▲6.4% | 1,690円 | ▲22.4% |
1口当たり利益超過分配金 | 39円 | 39円 | 0.0% | 41円 | 5.1% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
2,365円 | 2,216円 | ▲6.3% | 1,731円 | ▲21.9% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
* 当サイトはJ-REIT(不動産投資信託)の情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としておりません。 * 当サイトの情報には万全を期しておりますがその内容を保証するものではなくまた予告なしに内容が変わる(変更・削除)することがあります。 * 当サイトの情報については、利用者の責任の下に行うこととし、当社はこれに係わる一切の責任を負うものではありません。 * 当サイトに記載されている情報の著作権は当社に帰属します。当該情報の無断での使用(転用・複製等)を禁じます。