(2022/12/15)
積水ハウス・リート投資法人が、第16期(2022年10月期)決算を発表した。 第16期は、「プライムメゾン江古田の杜」「プライムメゾン早稲田通り」を取得、「ザ・リッツ・カールトン京都」を売却した。オフィスの稼働率低下により、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.6%と前期より0.3ポイント低下した。オフィスの賃貸収入が減少する一方、新規物件の収益や物件売却益710百万円が寄与し、前期比6.8%増益。一時差異等調整積立金及び圧縮積立金より計305百万円を取崩し、また自己投資口の取得により投資口数は1.1%減少したことにより、1口当たり分配金は1,714円と前期より0.9%増となった。 期末のポートフォリオは120物件、資産規模(取得額合計)は5,544億円、有利子負債比率は45.2%。 第17期(2023年4月期)は、引き続きオフィスの稼働率低下により、ポートフォリオの期中平均稼働率96.2%と前期より0.4ポイント低下する想定。前期の物件売却益がなくなるため、前期比11.9%減益を見込む。内部留保残額の取崩しに加え、税会不一致による一時差異等調整引当額の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,714円と前期と同額となる見通し。 第18期(2023年10月期)は、オフィスの稼働率改善によりポートフォリオの期中平均稼働率は96.5%と前期予想より0.3ポイント上昇する想定。現時点で未契約であるが、住宅の売却を予定し、売却益428百万円計上を想定する。これにより前期予想比1.3%増益を見込む。第17期に内部留保の取崩しが終了するため、一時差異等調整引当額の利益分配分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,681円となる見通し。 当面は、オフィスの稼働回復、住宅の賃料増額、物件入替えによる売却益、利益超過分配の活用により、1口当たり分配金1,700円程度を維持する方針。 なお、旗艦物件であるガーデンシティ品川御殿山の賃貸面積34%を占める主要テナントが、第19期となる2024年1月に退去予定。仮に中長期的に稼働回復が見込めない場合は、売却の可能性やオフィスの投資方針の見直しを検討する。
第16期実績 | 第17期予想 | 前期比 | 第18期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 15,797百万円 | 15,224百万円 | ▲3.6% | 15,541百万円 | 2.1% |
当期利益 | 7,204百万円 | 6,345百万円 | ▲11.9% | 6,425百万円 | 1.3% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
1,714円 | 1,701円 | ▲0.8% | 1,466円 | ▲13.8% |
1口当たり利益超過分配金 | 0円 | 13円 | - | 215円 | 1,553.8% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
1,714円 | 1,714円 | 0.0% | 1,681円 | ▲1.9% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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