(2022/10/12)
GLP投資法人が、第21期(2022年8月期)決算を発表した。 第21期は、「GLP福崎」の50%残持分を売却し、売却益1,516百万円を計上。 売却した物件の賃貸収益減少により、経常利益ベースでは前期比9.1%減となったが、GLP舞洲Ⅱの火災保険金収入4,876百万円計上や、前期に発生したGLP舞洲Ⅱの建物滅失による損失4,417百万円がなくなったことにより、当期利益は前期比93%増となった。減価償却費の30%の継続的利益超過分配に一時的利益超過分配を加算する一方、前期計上した一時差異等調整引当額の戻入を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,051円となった。 期末のポートフォリオは85物件、資産規模(取得額合計)は7,780億円、有利子負債比率は44.2%。 併せて投資口に追加発行を行うことを発表した。公募増資は1年4ヶ月ぶり。 発行口数は215,962口、オーバーアロットメントによる売出口数は5,809口。これにより発行後の投資口数は4.9%増の4,712,140口となる予定。 調達額は331億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 取得する物件は、「GLP座間」等、物流施設6物件、取得額は計629.74億円。これによりポートフォリオ全体の規模は8%増の8,410億円となる。 第22期(2023年2月期)は、新規6物件の収益が寄与するが、前期の物件売却益や火災保険金収入がなくなるため、前期比32%減益を見込む。増資に伴う1口当たり利益の希薄化や、水道光熱費及び保険料の増加に伴い、一時的利益超過分配を行うが、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,714円と前期比11%減となる見通し。 第23期(2023年8月期)は、新規6物件の通期稼働により、前期予想比0.6%増益を見込む。一時的な利益超過分配を前期予想より減額し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,702円と前期予想比0.4%減となる見通し。 なお、巡航ベースの1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,681円と、増資前より3.0%増加する見込み。
第21期実績 | 第22期予想 | 前期比 | 第23期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 24,875百万円 | 24,132百万円 | ▲3.0% | 24,824百万円 | 2.9% |
当期利益 | 16,456百万円 | 11,099百万円 | ▲32.6% | 11,168百万円 | 0.6% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
2,681円 | 2,355円 | ▲12.2% | 2,370円 | 0.6% |
1口当たり利益超過分配金 | 370円 | 359円 | ▲3.0% | 332円 | ▲7.5% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,051円 | 2,714円 | ▲11.0% | 2,702円 | ▲0.4% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
GLP座間(準共有持分30%) | 神奈川県座間市 | 13,460百万円 | 3.60% | レオ合同会社 | |
GLP常総 | 茨城県常総市 | 16,350百万円 | 3.80% | レオ合同会社 | |
GLP北本 | 埼玉県北本市 | 15,649百万円 | 3.60% | レオ合同会社 | |
GLP尼崎Ⅲ | 兵庫県尼崎市 | 6,665百万円 | 3.50% | レオ合同会社 | |
GLP野洲 | 滋賀県野洲市 | 5,820百万円 | 4.10% | レオ合同会社 | |
GLP鈴鹿 | 三重県鈴鹿市 | 5,030百万円 | 4.40% | 合同会社鈴鹿ホールディングス | |
合計 | 62,974百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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