(2021/03/15)
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人が、第18期(2021年1月期)決算を発表した。 第18期は、「KDXレジデンス八丁堀」等、8物件(うち2物件は追加)を取得した。コロナ禍の影響による都心の人口流出及び低稼働の物件取得により、期中平均稼働率は前期の96.0%から94.1%に低下した。新規物件の収益が寄与する一方、稼働率低下による既存物件の減収、資産運用報酬及び支払利息等の増加により、前期比4.6%減益。一時差異等調整積立金及び利益剰余金より計236百万円を取崩し、1口分配金は4,066円と前期と同水準となった。 期末のポートフォリオは157物件、資産規模(取得額合計)は2,594億円、有利子負債比率は51.3%。 第19期(2021年7月期)は、投資口の追加発行を行い「KDXレジデンス上石神井Ⅱ」等、6物件を取得する一方、「KDXレジデンス千駄ヶ谷」を売却。平均稼働率は95.5%へ改善することを想定。これによる賃貸収益の増加、物件売却益435百万円が寄与し、前期比13.7%増益を見込む。一時差異等調整積立金より20百万円を取り崩す一方、物件売却益のうち65百万円を内部留保とし、投資口数が4.7%増加するも、1口当たり分配金は4,100円と前期を0.8%上回る見通し。 第20期(2022年1月期)は、平均稼働率96.5%を想定。稼働率上昇及び前期取得物件の通期稼働により賃貸収益は増加を見込むが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比2.6%減益を想定する。一時差異等調整積立金及び利益剰余金より計61百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,101円となる見通し。 なお、スポンサーであるケネディクスが三井住友ファイナンス&リース傘下となったことから、資金調達力及び物件取得力の更なる強化を見込む。年間200億円の資産規模拡大を目標に、年率3%の分配金成長を目指す。
第18期実績 | 第19期予想 | 前期比 | 第20期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,382百万円 | 9,129百万円 | 8.9% | 8,966百万円 | ▲1.8% |
当期利益 | 3,631百万円 | 4,128百万円 | 13.7% | 4,022百万円 | ▲2.6% |
分配金総額 | 3,867百万円 | 4,083百万円 | 5.6% | 4,084百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 4,066円 | 4,100円 | 0.8% | 4,101円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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