(2025/09/17)
産業ファンド投資法人が、第36期(2025年7月期)決算を発表した。 第36期は、「IIF羽村ロジスティクスセンター」の再開発による建物と、匿名組合出資持分1件を取得、「IIF戸塚テクノロジーセンター」の底地の残持分を売却した。IIF習志野ロジスティクスセンターⅡの再開発に伴う解体費用等が発生したが、借地契約の権利金計上により、前期比5.5%増益。一時差異等調整引当額の戻し入れを控除し、1口当たり分配金は3,477円と前期比1.3%減となった。 期末のポートフォリオは109物件、資産規模(物件取得額+匿名組合出資額)は5,263億円、有利子負債比率は50.8%。 併せて「IIF蒲田R&Dセンター」を売却することを発表した。物件は、大田区南蒲田にある研究施設。現行の定期賃貸借契約が2026年3月に満了となること、築35年経過し今後の修繕コストの増加により収益低下リスクが高い点から、売却を決定した。売却額は100億円。売却先は三菱商事都市開発。売却益は全額第37期(2026年1月期)に分配する。 第37期は、「IIF習志野ロジスティクスセンターⅠ」の建物を取得、「IIF蒲田R&Dセンター」等2物件を売却する。物件売却益3,105百万円が寄与し、前期比12.9%増益を見込む。物流施設の減価償却費の30%相当の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は4,310円となる見通し。 第38期(2026年7月期)は、「IIF東大阪ロジスティクスセンター」の35%を追加売却する。IIF湘南ヘルスイノベーションパークの賃料パススルー化やIIF羽田空港メインテナンスセンターのCPI連動賃料等により賃貸収入は増加するが、物件売却益が減少するため、前期予想比17%減益を見込む。物流施設の減価償却費の30%相当の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,600円となる見通し。 引き続き積極的な物件入替えを行う。ポートフォリオの10%(約500億~600億円)を売却候補とし、毎期5~10億円の売却益(1口当たり200~400円)を分配、更に内部成長によりNOI成長率年+3%を目標とし、2027年~2028年の1口当たり分配金3,600~3,800円を目指す。
第36期実績 | 第37期予想 | 前期比 | 第38期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 22,708百万円 | 23,878百万円 | 5.2% | 22,152百万円 | ▲7.2% |
当期利益 | 9,295百万円 | 10,497百万円 | 12.9% | 8,704百万円 | ▲17.1% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
3,477円 | 4,142円 | 19.1% | 3,432円 | ▲17.1% |
1口当たり 利益超過分配金 |
0円 | 168円 | - | 168円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,477円 | 4,310円 | 24.0% | 3,600円 | ▲16.5% |
<売却> | |||||
物件名称 | IIF蒲田R&Dセンター | ||||
所在地 | 東京都大田区南蒲田 | ||||
売却額 | 10,000百万円 | ||||
簿価(2025/7末時点) | 7,276百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 2,724百万円 | ||||
売却日 | 2025年10月1日 | ||||
売却先 | 三菱商事都市開発(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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