(2024/09/12)
産業ファンド投資法人が、第34期(2024年7月期)決算を発表した。 第34期は、投資口の追加発行を行い、「IIF武蔵村山ロジスティクスセンターⅡ」等29物件と匿名組合出資持分1件を取得、「IIF横浜都筑R&Dセンター」等3物件を売却した。これによる賃貸収入の増加、物件売却益1,504百万円計上により、前期比19.9%増益。投資口数が20%増加するも、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,510円と前期比2.2%増となった。 期末のポートフォリオは108物件、資産規模(取得額合計)は4,987億円、有利子負債比率は50.8%。 併せて「IIF兵庫三田ロジスティクスセンターⅢ」を、スポンサーであるKKR傘下のロジスティードから2025年1月に取得することを発表した。取得額は92.4億円。 第35期(2025年1月期)は、「IIF兵庫三田ロジスティクスセンターⅢ」を取得する一方、「IIF戸塚テクノロジーセンター」の底地一部を売却する。賃貸収入は増加するが、物件売却益が減少するため、前期比1.1%減益を見込む。1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,440円と前期比2%減となる見通し。 第36期(2025年7月期)は、「IIF羽村ロジスティクスセンター」の再開発が完了、「IIF戸塚テクノロジーセンター」の底地残持分を売却する。新規物件及び既存物件の増収により、前期予想比7.4%増益を見込む。1口当たり分配金は3,450円と前期予想比0.3%増となる見通し。 インフレに対応したCPI連動賃料の導入、ロジスティードを例にしたCRE案件、再開発案件、物件入替え等により分配金及びNAVの向上を目指す。また中長期的にはインフラ施設や工場・研究施設等の取得に注力し、物流施設の投資比率を低減させ、収益向上と差別化を図る方向。
第34期実績 | 第35期予想 | 前期比 | 第36期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 21,065百万円 | 21,205百万円 | 0.7% | 22,569百万円 | 6.4% |
当期利益 | 8,686百万円 | 8,594百万円 | ▲1.1% | 9,229百万円 | 7.4% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
3,424円 | 3,388円 | ▲1.1% | 3,450円 | 1.8% |
1口当たり利益超過分配金 | 86円 | 52円 | ▲39.5% | 0円 | ▲100.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,510円 | 3,440円 | ▲2.0% | 3,450円 | 0.3% |
<取得> | |||||
物件名称 | IIF兵庫三田ロジスティクスセンターⅢ | ||||
所在地 | 兵庫県三田市 | ||||
取得金額 | 9,240百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 4.2% | ||||
還元利回り | 3.8% | ||||
竣工時期 | 2024年11月29日 | ||||
取得日 | 2025年1月8日 | ||||
売主 | ロジスティード(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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