(2019/05/21)
日本賃貸住宅投資法人が、第26期(2019年3月期)決算を発表した。 第26期における物件取得はなし。テナント入替えが少なく、平均稼働率が98.7%と高稼働を維持した。支払利息の減少が寄与し、前期比1.4%増益。内部留保より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,990円となった。 期末のポートフォリオは198物件、資産規模(取得額合計)は2,255億円、有利子負債比率は50.9%。 第27期(2019年9月期)は、「セレニテ梅田ルフレ」を取得、「willDo礎町」等10物件を売却する。これにより物件売却益334百万円、物件売却損204百万円が発生する。差引き売却益130百万円が寄与し、前期比2.1%増益を見込む。売却益130百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より184百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,000円となる見通し。 第28期(2020年3月期)は、セレニテ梅田ルフレが通期寄与する一方、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比4.4%減益を見込む。一時差異等調整積立金より197百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,000円と前期と同額を見込む。 有利子負債比率は、第27期末に50.9%、第28期末に51.0%となる見通し。 なお、従来の中期目標である巡航分配金1,900円~2,000円を達成したことから、新たに中期目標を設定。ポートフォリオの質的向上を優先課題と認識し、巡航分配金2,000円を維持しながら、今後3年~5年を目処に保有物件の10%~15%程度を、エリア、築年数、規模を重視した物件に入替えることを目標とする。
第26期実績 | 第27期予想 | 前期比 | 第28期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,256百万円 | 8,351百万円 | 1.2% | 8,010百万円 | ▲4.1% |
当期利益 | 3,158百万円 | 3,224百万円 | 2.1% | 3,082百万円 | ▲4.4% |
分配金総額 | 3,263百万円 | 3,280百万円 | 0.5% | 3,280百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 1,990円 | 2,000円 | 0.5% | 2,000円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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