(2017/05/15)
日本賃貸住宅投資法人が、第22期(平成29年3月期)決算を発表した。 第22期は「知事公館前タワーレジデンス」を取得する一方、「willDo新大阪sⅠ」等、5物件を売却。物件売却損が発生するも、新規物件の収益や既存物件の稼働率上昇、支払利息の減少が寄与し、前期比10.6%増益。物件売却損相当額93百万円を内部留保より取り崩し、1口当たり分配金は1,901円と前期を11.8%上回った。 期末のポートフォリオは197物件、資産規模(取得額合計)は2,232億円、有利子負債比率は51.2%。 併せて「HS梅田EAST」等、大阪のレジデンス3物件を6月に取得することを発表。3物件の取得額は計40億円。いずれも今年2月に竣工したばかりの単身者向けマンション。 第23期(平成29年9月期)は、前期の物件売却損がなくなるが、修繕費や原状回復費等の増加により、前期比3.5%減益を見込む。第23期より一時差異等調整積立金の均等償却を開始する。これにより67百万円を取り崩し、1口当たり分配金は1,820円となる見通し。 第24期(平成30年3月期)は、前期に取得した3物件の通期稼働等により、前期予想比2.2%増益を見込む。一時差異等調整積立金より67百万円を取り崩し、1口当たり分配金は1,860円となる見通し。
第22期実績 | 第23期予想 | 前期比 | 第24期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,318百万円 | 8,200百万円 | ▲1.4% | 8,244百万円 | 0.5% |
当期利益 | 3,024百万円 | 2,918百万円 | ▲3.5% | 2,981百万円 | 2.2% |
分配金総額 | 3,117百万円 | 2,984百万円 | ▲4.3% | 3,050百万円 | 2.2% |
1口当たり分配金 | 1,901円 | 1,820円 | ▲4.3% | 1,860円 | 2.2% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
HS梅田EAST | 大阪市北区西天満 | 2,151百万円 | 4.60% | (株)ホームズ、(株)スナダプロパティ | |
セレニテ梅田EST | 大阪市北区西天満 | 1,057百万円 | 4.60% | (株)エース・コーポレーション | |
セレニテ夕陽丘EST | 大阪市天王寺区上汐 | 812百万円 | 4.70% | (株)エース・コーポレーション | |
合計 | 4,020百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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