(2019/08/15)
フロンティア不動産投資法人が、第30期(2019年6月期)決算を発表した。 第30期は、「池袋グローブ」等、都市型商業施設3物件を取得する一方、「三井ショッピングパークアルパーク(東棟)」「パピヨンプラザ」の建物一部を売却。これにより賃貸収益が増加するが、物件売却損898百万円計上により、前期比8.5%減益となった。内部留保より188百万円を取り崩すことに加え、一時的な減益の対策として、減価償却費の60%相当額を利益超過分配することによって、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は10,490円と、2月に公表した予想値の水準とした。 期末のポートフォリオは36物件、資産規模(取得額合計)は3,210億円、有利子負債比率は38.0%。 併せて投資口の追加発行を発表した。公募増資は6年半ぶりとなる。 発行口数は21,900口、オーバーアロットメントによる売出口数は1,100口。これにより発行後の投資口数は4.6%増の519,000口となる。 調達額は100億円を見込み、併せて発表した「池袋グローブ」追加持分の取得資金とする。池袋グローブの追加取得額は105億円。 第31期(2019年12月期)は、池袋グローブの収益計上、前期の物件売却損がなくなることから、前期比17%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり10,520円と前期比0.3%増となる見通し。 第32期(2020年6月期)は、池袋グローブの通期稼働により、前期予想比0.6%増益を見込み、1口当たり分配金は10,580円となる見通し。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,548百万円 | 10,531百万円 | ▲0.2% | 10,748百万円 | 2.1% |
当期利益 | 4,667百万円 | 5,461百万円 | 17.0% | 5,494百万円 | 0.6% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
9,790円 | 10,520円 | 7.5% | 10,580円 | 0.6% |
1口当たり利益超過分配金 | 700円 | 0円 | ▲100.0% | 0円 | - |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
10,490円 | 10,520円 | 0.3% | 10,580円 | 0.6% |
<取得> | |||||
物件名称 | 池袋グローブ(共有持分50%) | ||||
所在地 | 東京都豊島区東池袋 | ||||
取得金額 | 10,500百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 3.9% | ||||
還元利回り | 3.8% | ||||
竣工時期 | 2014年1月10日 | ||||
取得日 | 2019年9月5日 | ||||
売主 | 三井不動産(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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