(2024/12/16)
NTT都市開発リート投資法人が、第44期(2024年10月期)決算を発表した。 第44期における物件取得はなし。前期に取得した物件の通期稼働により、前期比3.2%増益となり、1口当たり分配金は2,939円となった。 期末のポートフォリオは62物件、資産規模(取得額合計)は3,072億円、有利子負債比率は47.8%と、前期より変動なし。 併せて物件入替えを行うことを発表した。取得する物件は「ウエリスアイビー旗の第」と「ウエリスアイビー門戸厄神」の学生寮2物件、取得額は計40.35億円。 一方、売却する物件は、「ランディック第2新橋ビル」と「NTTクレド岡山ビル」のオフィスビル2物件、売却額は計133.6億円。なお、ランディック第2新橋ビルは3期に分割して売却する。 更にこの売却代金を活用し、自己投資口の取得を行うことを発表した。取得する投資口数は上限43,000口(発行済投資口数の2.9%)、取得総額は上限35億円。取得した投資口は全て2025年4月期中に消却する予定。 第45期(2024年4月期)は、NTTクレド岡山ビルの売却損564百万円が発生、また修繕費が増加するが、ランディック第2新橋ビルの売却益1,200百万円が寄与し、前期比2.4%増益を見込み、1口当たり分配金は3,010円となる見通し。 第46期(2025年10月期)は、ランディック第2新橋ビルの売却益1,226百万円が寄与する。前期の売却損がなくなることや、既存物件の増収により、前期予想比14.8%増益を見込む。512百万円を内部留保とするも、1口当たり分配金は3,110円と3.3%増となる見通し。 なお、自己投資口の取得及び消却の影響は反映していない。 ランディック第2新橋ビルの残り33.3%は第47期(2026年4月期)に売却する。 第45期~第47期は、大規模修繕工事が集中するため巡航分配金が一時的に低下するが、第48期(2026年10月期)は、大規模修繕が終了し、巡航分配金が回復する見込み。
第44期実績 | 第45期予想 | 前期比 | 第46期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 12,299百万円 | 13,219百万円 | 7.5% | 13,362百万円 | 1.1% |
当期利益 | 4,356百万円 | 4,460百万円 | 2.4% | 5,121百万円 | 14.8% |
分配金総額 | 4,355百万円 | 4,460百万円 | 2.4% | 4,609百万円 | 3.3% |
1口当たり分配金 | 2,939円 | 3,010円 | 2.4% | 3,110円 | 3.3% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 鑑定NOI利回り | 還元利回り | 売主 |
ウエリスアイビー旗の台 | 東京都大田区 | 2,235百万円 | 4.25% | 3.50% | NTT都市開発(株)、 東日本電信電話(株) |
ウエリスアイビー門戸厄神 | 兵庫県西宮市 | 1,800百万円 | 4.89% | 4.20% | NTT都市開発(株) |
合計 | 4,035百万円 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 簿価 | 差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
ランディック第2新橋ビル | 東京都港区 | 10,000百万円 | 6,346百万円 | 3,654百万円 | NTT都市開発(株) |
NTTクレド岡山ビル | 岡山県岡山市 | 3,360百万円 | 3,860百万円 | -500百万円 | 非開示 |
合計 | 13,360百万円 | 10,206百万円 | 3,154百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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