(2021/10/18)
NTT都市開発リート投資法人が、投資口の追加発行を行う。公募増資は2015年1月以来6年9ヶ月ぶり。 発行口数は80,600口、オーバーアロットメントによる売出口数は4,040口。これにより発行後の投資口数は6.4%増の1,401,635口となる予定。 調達額は約120億円を見込み、新たな物件の取得資金に充当する。 併せて物件入替えを発表した。 取得する「東京オペラシティビル」は、京王線初台駅に直結する、1996年竣工、54階建のオフィスビルを中心とした複合施設。区分所有権の共有持分(建物全体の共有持分23.8%)を取得する。取得額は220億円。なお、ジャパンリアルエステイト投資法人が本物件の共有持分31.3%を持つ共同保有者となる。 売却する「スフィアタワー天王洲」は、臨海エリアの天王洲アイルに位置する、1993年竣工、27階建のオフィスビル。売却額は180億円。共有持分67%を保有しており、阪急阪神リート投資法人が保有する残り33%の持分と併せて売却する。売却先は非開示。 これら物件入替え後のポートフォリオ全体の規模は、2.7%増の2,670億円となる。 これに伴い第39期(2022年4月期)業績予想を修正。スフィアタワー天王洲の売却益約22億円が寄与し、6月に公表した業績予想に対し56%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり分配金は3,975円と46.7%増となる見通し 併せて第40期(2022年10月期)業績予想を発表。東京オペラシティビルが通期寄与するが、物件売却益がなくなるため、前期予想比31%減益を見込み、1口当たり分配金は2,730円となる見通し。 なお、増資及び物件取得後の有利子負債比率は44.8%と、第37期(2021年4月期)の47.7%より低下する見込み。
<取得> | |||
物件名称 | 東京オペラシティビル | ||
所在地 | 東京都新宿区西新宿 | ||
取得金額 | 22,000百万円 | ||
鑑定NOI利回り | 5.4% | ||
還元利回り | 3.8% | ||
竣工時期 | 1996年7月1日 | ||
取得日 | 2021年11月2日 | ||
売主 | NTT都市開発(株) | ||
<売却> | |||
物件名称 | スフィアタワー天王洲 | ||
所在地 | 東京都品川区東品川 | ||
売却額 | 18,000百万円 | ||
簿価(2021/4末) | 15,491百万円 | ||
差額(売却額-簿価) | 2,509百万円 | ||
売却日 | 2021年12月10日 | ||
売却先 | 非開示(国内法人) | ||
第39期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 12,406百万円 | 9,614百万円 | 29.0% |
当期利益 | 5,572百万円 | 3,569百万円 | 56.1% |
1口当たり分配金 | 3,975円 | 2,710円 | 46.7% |
第40期予想 | (第39期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 10,465百万円 | 12,406百万円 | ▲15.6% |
当期利益 | 3,826百万円 | 5,572百万円 | ▲31.3% |
1口当たり分配金 | 2,730円 | 3,975円 | ▲31.3% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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