(2024/11/18)
日本ホテル&レジデンシャル投資法人が、投資口の追加発行を行う。 2023年12月にスポンサーがアパホールディングスに交代後初めての公募増資となる。NAV倍率が1倍を大きく割り込んでいるが、資産規模が小さいこと、投資口の流動性が低いこと、ポートフォリオの分散の低さ等を現状の課題とし、解決するために外部成長が必要不可欠であると認識し、公募増資を実施することを決定した。 発行口数は72,152口、オーバーアロットメントによる売出口数は3,608口。これにより発行後の投資口数は32%増の311,107口となる予定。 調達額は48億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 新たに取得する物件は、「アパホテル浅草橋駅前」等ホテル2物件、住宅6物件の計8物件、取得額は計131.08億円。これにより取得後のポートフォリオ全体の規模は36%増の490億円となり、住宅の投資比率は従来の13.6%から25%へ上昇する。有利子負債比率は36%から43.2%へ上昇する見込み。 これらに伴い業績予想を修正。 第17期(2024年11月期)は、既存物件の変動賃料の減少や支払利息の増加により、7月に公表した業績予想に対し1.7%減益を見込み、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,817円となる見通し。 上記の公募増資及び物件取得が反映される第18期(2025年5月期)は、前回予想比28.7%増益を見込むが、投資口数の増加により、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,932円と2.8%減となる見通し。 併せて第19期(2025年11月期)業績予想を発表。ホテルの変動賃料の増加、投資口発行費用の減少等により、前期予想比3.5%増益を見込み、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は2,000円となる見通し。
第17期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 1,287百万円 | 1,291百万円 | ▲0.3% |
当期利益 | 424百万円 | 431百万円 | ▲1.6% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
1,804円 | 1,835円 | ▲1.7% |
1口当たり利益超過分配金 | 13円 | 13円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
1,817円 | 1,848円 | ▲1.7% |
第18期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 1,686百万円 | 1,330百万円 | 26.8% |
当期利益 | 597百万円 | 464百万円 | 28.7% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
1,922円 | 1,975円 | ▲2.7% |
1口当たり利益超過分配金 | 10円 | 13円 | ▲23.1% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
1,932円 | 1,988円 | ▲2.8% |
第19期予想 | (第18期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 1,706百万円 | 1,686百万円 | 1.2% |
当期利益 | 618百万円 | 597百万円 | 3.5% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まず) |
1,990円 | 1,922円 | 3.5% |
1口当たり利益超過分配金 | 10円 | 10円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
2,000円 | 1,932円 | 3.5% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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