(2020/09/14)
いちごホテルリート投資法人が、第10期(2020年7月期)決算を発表した。 第10期は「ホテルエミット渋谷」「下関駅西ワシントンホテルプラザ」を取得した。コロナ禍を要因とするホテルの臨時休館や需要減少に伴い、変動賃料を採用する11物件の客室当たりの売上げは前年同期比66.3%低下した。前期の物件売却益がなくなったことに加え、3月~7月の変動賃料が発生しないこと、更に一部のホテルは固定賃料を減額したことから、前期比92%減益。1口当たり分配金は670円となった。 期末のポートフォリオは23物件、資産規模(取得額合計)は519億円、有利子負債比率は43.6%。 第11期(2021年1月期)は、引き続きコロナ禍の影響からほとんどのホテルで変動賃料が発生しない前提。前期に取得した物件の通期稼働や、前期の変動賃料精算の反動増により、前期比18.6%増益を見込み、1口当たり分配金は795円となる見通し。 第12期(2021年7月期)は、変動賃料が発生する水準までホテル環境が回復することを想定する。変動賃料の増加により、前期予想比10.9%増益を見込み、1口当たり分配金は881円となる見通し。 資産運用会社は、ホテルオペレーターの賃料負担能力に対する懸念から、今後賃料減免要請や中途解約が発生する可能性を認識しており、オペレーターや賃料形態の変更を進めている。
第10期実績 | 第11期予想 | 前期比 | 第12期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 953百万円 | 1,037百万円 | 8.8% | 1,041百万円 | 0.4% |
当期利益 | 170百万円 | 202百万円 | 18.8% | 224百万円 | 10.9% |
1口当たり分配金 | 670円 | 795円 | 18.7% | 881円 | 10.8% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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