(2021/06/15)
星野リゾート・リート投資法人が、第16期(2021年4月期)決算を発表した。 第16期は、「界 遠州」を取得。第16期の変動賃料の算出期間が、売上連動物件が2019年10月~2020年9月、利益連動物件が2019年6月~2020年5月と、共に1回目の緊急事態宣言期間を含むため、変動賃料が大幅減少し、前期比48.6%減益。44百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は6,406円となった。 期末のポートフォリオは62物件、資産規模(取得額合計)は1,627億円、有利子負債比率は38.3%。変動賃料比率は10.3%に低下。 第17期(2021年10月期)は、スポンサーである星野リゾートを割当先とする第三者割当増資を行い、「界 長門」「グランドハイアット福岡」を取得する一方、「ANAクラウンプラザホテル福岡」を売却。第17期の変動賃料の算出期間は、売上連動物件が2020年4月~2021年3月、利益連動物件が2019年12月~2020年11月となる。星野リゾートが運営するホテルの変動賃料の増加、物件売却益37百万円が寄与し、経常利益ベースでは前期比0.4%増益となるが、前期の補助金収入の反動減により2.7%減益を想定。内部留保の一部を取り崩すが、投資口数の増加により、1口当たり分配金は6,344円と前期を僅かに下回る見通し。 第18期(2022年4月期)は、前期の物件売却益がなくなるが、変動賃料の増加や支払利息の減少により、前期比12.1%増益を見込む。1口当たり分配金は7,110円となる見通し。 都市型ホテルの売上げは厳しい状況が続く一方、星野リゾート運営のホテルは国内需要を取り込み2020年夏以降好調に推移する。 スポンサーの星野リゾートは、ワクチン普及及び感染収束により、2022年には2019年比50%、2023年には100%のインバウンドが回復すると予測し、アフターコロナに向け積極的に新規開業を進める予定。
第16期実績 | 第17期予想 | 前期比 | 第18期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 4,591百万円 | 4,839百万円 | 5.4% | 5,114百万円 | 5.7% |
当期利益 | 1,466百万円 | 1,426百万円 | ▲2.7% | 1,599百万円 | 12.1% |
1口当たり分配金 | 6,406円 | 6,344円 | ▲1.0% | 7,110円 | 12.1% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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