(2025/09/16)
コンフォリア・レジデンシャル投資法人(CRR)が、第30期(2025年7月期)決算を発表した。 第30期は、「コンフォリア芝浦Ⅱ」等5物件を取得、「コンフォリア新子安」の49%を売却した。支払利息や修繕費が増加したが、賃貸収入及び物件売却益の増加により、前期比7.8%増益。204百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は5,957円と前期比1.4%増となった。 期末のポートフォリオは175物件、資産規模(取得額合計)は3,391億円、有利子負債比率は52.6%。 併せてサンケイビルと物件入替えを行うことを発表した。 CRRが取得する「コンフォリア大森山王」は、JR京浜東北線大森駅より徒歩9分に位置する、2023年竣工の単身者及びDINKS向けマンション。取得額は19.3億円。 一方、CRRが売却する物件は、中央区にある2003年竣工の「コンフォリア銀座EAST弐番館」。売却額は25.6億円。 更に江東区にある2007年竣工の「コンフォリア木場公園」を第三者に売却する。売却額は14.6億円。 また売却代金を活用して、自己投資口の取得を行う。CRRの自己投資口の取得は初めて。NAV倍率が1倍未満の場合に限り取得する。取得する投資口数が上限4,000口(発行済投資口数の0.5%)、取得総額は上限10億円。取得した投資口は第31期(2026年1月期)中に消却する予定。 第31期は、「コンフォリア戸越公園」等2物件を取得、「コンフォリア新子安」の残り51%等2物件を売却する。前期に取得した物件の通期稼働、既存物件の増収、売却益の増加等により、前期比2.0%増益を見込む。差引き204百万円を内部留保する一方、自己投資口の消却により投資口数0.4%減少を想定し、1口当たり分配金は6,105円と2.5%増となる見通し。 第32期(2026年7月期)は、「コンフォリア木場公園」の売却益514百万円、既存物件の増収が寄与し、前期予想比3.3%増益を見込む。差引き322百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は6,166円と前期予想比1%増となる見通し。 足元の賃貸環境を背景に、1口当たり利益(売却益を除く)を従来の年率2%から3%成長へ上方修正し、中期目標に2030年7月期6,700円を設定する。また運営型賃貸住宅や収益性の低い物件等を毎期1物件を目安に売却し、売却益や内部留保取崩しで+50~150円上乗せする予定。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 12,212百万円 | 12,348百万円 | 1.1% | 12,590百万円 | 2.0% |
当期利益 | 4,853百万円 | 4,950百万円 | 2.0% | 5,115百万円 | 3.3% |
分配金総額 | 4,648百万円 | 4,745百万円 | 2.1% | 4,793百万円 | 1.0% |
1口当たり分配金 | 5,957円 | 6,105円 | 2.5% | 6,166円 | 1.0% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 竣工 | 売主 |
コンフォリア大森山王 | 東京都大田区山王 | 1,930百万円 | 3.50% | 2023年4月 | (株)サンケイビル |
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 簿価 (2025/7末時点) |
差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
コンフォリア銀座EAST弐番館 | 東京都中央区 | 2,560百万円 | 2,522百万円 | 38百万円 | (株)サンケイビル |
コンフォリア木場公園 | 東京都江東区 | 1,460百万円 | 881百万円 | 579百万円 | (株)ルーフ |
合計 | 4,020百万円 | 3,404百万円 | 616百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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