(2021/07/12)
アクティビア・プロパティーズ投資法人が、第19期(2021年5月期)決算を発表した。 第19期における物件取得はなし。オフィスは、テナント更改や入替えで賃料増額を実現する一方、テナント退去によりフリーレントを反映した賃料発生稼働率は94.0%へ低下。商業施設はテナントからの要請による賃料減額が縮小する一方、緊急事態宣言再発令により全館休業を実施。ホテルの歩合賃料は減少。これらを反映し前期比1.5%減益となり、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は9,401円となった。 期末のポートフォリオは44物件、資産規模(取得額合計)は5,091億円、有利子負債比率は46.5%と前期から変動なし。 第20期(2021年11月期)は、「田町イーストビル」を取得、「東急プラザ赤坂」を売却する。オフィスの賃料発生稼働率は95.0%へ改善する見込み。東急プラザ赤坂の物件売却益260百万円が発生する一方、賃料の一時減額対応、固都税や支払利息の増加等により、前期比0.5%減益を見込み、1口当たり分配金は9,350円となる見通し。 第21期(2022年5月期)は、オフィスの賃料発生稼働率が98.3%と大きく改善する見込みだが、前期の物件売却益や解約違約金収入がなくなること、季節変動に伴う水光熱費の増加により、前期予想比2.7%減益を見込み、1口当たり分配金は9,100円となる見通し。 なお、旗艦物件である汐留ビルディング(共有持分35%)の36.7%を占めるNTTコミュニケーションズが2022年6月に退去する予定。立地や最新スペックの好条件を強みにリーシングの強化を図る。
第19期実績 | 第20期予想 | 前期比 | 第21期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 14,715百万円 | 15,299百万円 | 4.0% | 14,660百万円 | ▲4.2% |
当期利益 | 7,249百万円 | 7,211百万円 | ▲0.5% | 7,018百万円 | ▲2.7% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
9,386円 | 9,350円 | ▲0.4% | 9,100円 | ▲2.7% |
1口当たり利益超過分配金 | 15円 | 0円 | ▲100.0% | 0円 | - |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
9,401円 | 9,350円 | ▲0.5% | 9,100円 | ▲2.7% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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