(2019/09/10)
アドバンス・レジデンス投資法人が、第18期(2019年7月期)決算を発表した。 第18期は「レジディア新大阪Ⅱ」を取得。稼働率や賃料の上昇により前期比1.6%増益。一時差異等調整積立金より336百万円を取崩し、1口当たり分配金は5,504円と前期比1.5%増となった。 期末のポートフォリオは265物件、資産規模(取得額合計)は4,487億円、有利子負債比率は49.9%。 併せて投資口の追加発行を公表した。公募増資は3年ぶり。 発行口数は33,000口、オーバーアロットメントによる売出口数は2,000口。これにより発行後の投資口数は2.6%増の1,385,000口となる予定。 調達額は112億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金、借入金の返済に充当し、有利子負債比率の低下を図る。 取得する物件は、「レジディア西小山」等、レジデンス6物件、取得額は計87.45億円。 第19期(2020年1月期)は、上記6物件のうち2物件を取得する。また既に公表済の3物件を取得、1物件を売却する。 消費税増税により営業費用の増加を見込む一方、5物件の取得の収益増加、1物件の売却益647百万円が寄与し、前期比8.7%増益を見込む。物件売却益のうち501百万円を内部留保するが、一時差異等調整積立金335百万円を加算し、1口当たり分配金は5,450円となる見通し。 第20期(2020年7月期)は、上記6物件のうち4物件を取得する。これにより賃貸収益は増加するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比7.5%減益を見込む。一時差異等調整積立金335百万円と、前期の内部留保より218百万円を取崩し、1口当たり分配金は5,550円となる見通し。 なお、有利子負債比率は第19期末に48.0%、第20期末に48.6%を見込む。
第18期実績 | 第19期予想 | 前期比 | 第20期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 16,465百万円 | 17,046百万円 | 3.5% | 16,715百万円 | ▲1.9% |
当期利益 | 7,094百万円 | 7,714百万円 | 8.7% | 7,132百万円 | ▲7.5% |
分配金総額 | 7,430百万円 | 7,548百万円 | 1.6% | 7,686百万円 | 1.8% |
1口当たり分配金 | 5,504円 | 5,450円 | ▲1.0% | 5,550円 | 1.8% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
レジディア西小山 | 東京都目黒区 | 1,671百万円 | 3.80% | 非開示 | |
レジディア南品川Ⅱ | 東京都品川区 | 2,120百万円 | 3.90% | 伊藤忠商事(株) | |
レジディア神楽坂Ⅱ | 東京都新宿区 | 1,110百万円 | 3.70% | 伊藤忠商事(株) | |
レジディア池上Ⅱ | 東京都大田区 | 1,074百万円 | 4.00% | 非開示 | |
レジディア笹塚Ⅲ | 東京都杉並区 | 1,361百万円 | 3.90% | 伊藤忠商事(株) | |
レジディア仙台上杉 | 宮城県仙台市青葉区 | 1,409百万円 | 4.80% | 伊藤忠商事(株) | |
合計 | 8,745百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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