J-REIT、インフラファンドのIR祭り
最後に特別講演「J-REIT投資のポイントと2019年のマーケット展望」ですが、こちらはマーケットカタリストの櫻井英明氏が司会となり、強気の株価予想で定評のある武者陵司氏とJ-REITアナリストとして著名な鳥井裕史氏に今後のJ-REITや株式の展望を語って頂くという構成でした。
武者氏は「10月にダウ最高値更新、日経平均も27年ぶり高値を付け、これから株式はフルスロットル状態になるとレポートに書いたら直後に急落がきた」というエピソードで会場を沸かせた後、「しかし、10月の急落はテクニカル要因であって企業業績といったファンダメンタルは依然好調」とし、株式の上昇基調は依然維持されているとの見方を示しました。
武者氏によれば、その株価の上昇を支えるのが、過去の苦難で鍛えに鍛えられた日本企業の円高対抗力、そしてIoTに代表される技術革新の大波だと言います。
収益力を高めた日本企業が技術革新の波に乗ることで、平成後の15年で日経平均は10万円に達するという武者氏の読みはまさに強気派の真骨頂と言えるでしょう。
一方のJ-REIT市場についてはどのような展望が描けるのでしょうか。
鳥井氏は来年のJ-REIT市場について、東証REIT指数は現状の1,800ポイント弱から2,000ポイントを目指していく展開になるのではないかと上向きの予測を示しました。
その要因として挙がったのが、オフィスを中心とした不動産賃貸市場の活況とそれを背景にしたJ-REITの増配基調というファンダメンタル要因、そして投信のJ-REIT売り一服とETFを通じた地銀マネーのJ-REIT市場への流入という需給要因です。
ファンダメンタルと需給の双方から追い風を受けることでJ-REIT市場全体としては上昇方向という見方を示した鳥井氏ですが、一方で不動産価格の高騰が継続することでJ-REITごとの物件取得能力の優劣がより鮮明になってくるであろうこと、同じ要因で新規銘柄のIPOには厳しい環境になることにも注意を促しました。
来年のJ-REIT市場、全体としては好調を維持しつつも、個々の銘柄では買収をしたりされたりという波乱が待ち受けているのかもしれません。
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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