(2018/11/08)
阪急阪神リート投資法人(HRI)が、投資口の追加発行を行う。公募増資は2月に実施しており、今年2回目となる。 発行口数は54,000口、オーバーアロットメントによる売出口数は2,700口。これにより発行後の投資口数は8.9%増の695,200口となる予定。 調達額は74億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 またスポンサーである阪急阪神ホールディングスと物件入替えを行う。 取得する物件は、大阪・梅田に阪急電鉄が中心となり2013年に開発した大型複合施設「グランフロント大阪」。HRIは北館、南館、うめきた広場の各々共有持分4.9%を取得。 更に、高槻市に来年2月に開業予定のスーパーマーケット「バロー高槻店」の底地を来年3月に取得する。これら取得額の合計は180億円。 一方、兵庫県西宮市に保有する「ららぽーと甲子園」の底地を、阪神電鉄に売却する。売却額は79.6億円。 物件入替えに伴い、第28期(2019年5月期)末の資産規模は6.9%増の1,646億円となる。 これにより第28期業績予想を修正。新規取得物件の賃貸収益、ららぽーと甲子園(底地)の売却益192百万円が寄与し、7月に公表した業績予想に対し12.1%を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり分配金は3,140円と3%上回る見通し。 併せて第29期(2019年11月期)業績予想を公表。修繕費が減少する一方、物件売却益がなくなることや固都税の増加により、前期予想比1.3%減益を見込み、1口当たり分配金は3,100円となる見通し。
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り (底地は割引率) |
想定 NOI利回り |
売主 |
グランフロント大阪 (うめきた広場・南館) |
大阪市北区大深町 | 9,212百万円 | 3.50% | 4.30% | 阪急電鉄(株) |
グランフロント大阪(北館) | 大阪市北区大深町 | 6,566百万円 | 3.60% | 4.60% | 阪急電鉄(株) |
(仮称)バロー高槻店(敷地) | 大阪府高槻市若松町 | 2,259百万円 | 4.20% | 4.30% | 阪急阪神不動産(株) |
合計 | 18,037百万円 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 簿価 | 差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
ららぽーと甲子園(敷地) | 兵庫県西宮市甲子園 | 7,960百万円 | 7,752百万円 | 208百万円 | 阪神電気鉄道(株) |
第28期予想 | (修正前) | 増減率 | |||
営業収益 | 5,964百万円 | 5,479百万円 | 8.9% | ||
当期利益 | 2,183百万円 | 1,948百万円 | 12.1% | ||
1口当たり分配金 | 3,140円 | 3,050円 | 3.0% | ||
第29期予想 | (第28期予想) | 増減率 | |||
営業収益 | 5,950百万円 | 5,964百万円 | ▲0.2% | ||
当期利益 | 2,155百万円 | 2,183百万円 | ▲1.3% | ||
1口当たり分配金 | 3,100円 | 3,140円 | ▲1.3% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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