(2022/05/23)
森トラスト総合リート投資法人が、第40期(2022年3月期)決算を発表した。 第40期は、「神谷町トラストタワー」の一部を追加取得する一方、「東京汐留ビルディング」の共有持分約6.2%を追加売却した。これにより物件売却益1,452百万円を計上。東京汐留ビルディングや新橋駅前MTRビルのテナント退去により、賃貸収益が減少し、前期比10%減益。差引き319百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,195円となった。 期末のポートフォリオは16物件、資産規模(取得額合計)は3,247億円、有利子負債比率は47.4%。 第41期(2022年9月期)は、前期の物件売却益の反動減や、新橋駅前MTRの通期空室の影響により、前期比28.2%減益を見込むが、内部留保より702百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,000円となる見通し。 第42期(2023年3月期)は、引き続き一定の空室や賃料減額を想定し、前期比1.7%減益を見込む。内部留保より495百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,800円となる見通し。 リーシングの課題である東京汐留ビルディングのオフィス・店舗区画は、緊急事態宣言解除後に企業の動きが再開し、現時点の契約ベースで約68%と前期決算発表時より24%上昇した。2021年末にテナント一括退去となった新橋駅前MTRビルは、当初リーシングと売却の両面を検討していたが、シングルテナントの需要が鈍いため、売却を進める方針。9月期中を目処に物件入替えを行う目標(現時点で業績予想には織り込まない)で、スポンサー等と協議を継続する。新横浜TECHビルは第40期末時点の稼働率が59.9%に低下したが、現時点の契約ベースで約70%に上昇。引き続きリーシングに注力する。
第40期実績 | 第41期予想 | 前期比 | 第42期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,528百万円 | 6,845百万円 | ▲19.7% | 6,876百万円 | 0.5% |
当期利益 | 4,537百万円 | 3,257百万円 | ▲28.2% | 3,200百万円 | ▲1.8% |
分配金総額 | 4,217百万円 | 3,960百万円 | ▲6.1% | 3,696百万円 | ▲6.7% |
1口当たり分配金 | 3,195円 | 3,000円 | ▲6.1% | 2,800円 | ▲6.7% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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