(2019/09/12)
東急リアル・エステート投資法人(TRE)が、第32期(2019年7月期)決算を発表した。 第32期は、「渋谷道玄坂スカイビル」等、3物件を取得する一方、「カレイド渋谷宮益坂」を売却。賃貸収益は増加するが、物件売却益の減少により、前期比5.7%減益となり、1口当たり分配金は2,923円となった。 期末のポートフォリオは31物件、資産規模(取得額合計)は2,314億円、有利子負債比率は42.2%。 併せて、オリックス不動産投資法人(OJR)と物件入替えを行うことを発表した。 TREが取得する物件は、東急線自由が丘駅より徒歩2分に位置する、2001年竣工、店舗とオフィスの複合ビル。取得額は31.6億円。2期に分割して取得する。 一方、TREがOJRへ売却する物件は、地下鉄赤坂駅より徒歩4分に位置する、1984年竣工のオフィスビル。一棟貸しのテナントの退去リスクがあることや、将来的な修繕コストを勘案して売却を決定。OJRにとっては、立地の希少性から将来的な再開発を視野に入れて取得する。売却額は48億円。簿価との差額は13.7億円となり、売却益を2期に分割して計上する。 第33期(2020年1月期)は、KN自由が丘プラザの49%を取得する一方、TOKYU REIT赤坂檜町ビルの49%を売却。物件売却益668百万円を計上し、前期比23.6%増益を見込む。売却益のうち353百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,250円となる見通し。 第34期(2020年7月期)は、KN自由が丘プラザの残51%を取得する一方、TOKYU REIT赤坂檜町ビルの残51%を売却予定。物件売却益687百万円が寄与し、前期予想比1.5%増益を見込む。売却益のうち358百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,300円となる見通し。
第32期実績 | 第33期予想 | 前期比 | 第34期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 7,366百万円 | 8,126百万円 | 10.3% | 8,136百万円 | 0.1% |
当期利益 | 2,857百万円 | 3,530百万円 | 23.6% | 3,584百万円 | 1.5% |
分配金総額 | 2,857百万円 | 3,177百万円 | 11.2% | 3,226百万円 | 1.5% |
1口当たり分配金 | 2,923円 | 3,250円 | 11.2% | 3,300円 | 1.5% |
<取得> | |||||
物件名称 | KN自由が丘プラザ | ||||
所在地 | 東京都目黒区自由が丘 | ||||
取得金額 | 3,160百万円 | ||||
想定NOI利回り | 4.1% | ||||
還元利回り | 3.7% | ||||
竣工時期 | 2001年12月1日 | ||||
取得日 | 2019年10月1日、2020年3月4日 | ||||
売主 | オリックス不動産投資法人 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | TOKYU REIT赤坂檜町ビル | ||||
所在地 | 東京都港区赤坂 | ||||
売却額 | 4,800百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 3,430百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 1,370百万円 | ||||
売却日 | 2019年10月1日、2020年3月4日 | ||||
売却先 | オリックス不動産投資法人 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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