(2025/09/11)
東急リアル・エステート投資法人が、第44期(2025年7月期)決算を発表した。 第44期は、「TOKYU REIT虎ノ門ビル」の30%を売却した。物件売却益の増加、修繕費の減少等により、前期比3.8%増益。差引き1,037百万円を内部留保する一方、自己投資口の消却に伴い投資口数が1.7%減少し、1口当たり分配金は4,000円と前期と同水準となった。 期末のポートフォリオは29物件、資産規模(取得額合計)は2,495億円、有利子負債比率は43.6%。 併せて「TOKYU REIT下北沢スクエア」を住友商事に売却することを発表した。コロナ禍以降マーケット賃料が下落し今後賃料の上昇が見込めないこと、築17年経過し大規模修繕が必要なことから売却を検討。簿価及び直近の鑑定価格を上回る価格で売却できることから売却を決定した。売却額は26.87億円。 第45期(2026年1月期)は、上記物件の他、「TOKYU REIT虎ノ門ビル」の30%追加売却し、売却益2,492百万円を計上する。修繕費が増加するが、物件売却益の増加により前期比4.0%増益を見込む。差引き1,229百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,000円と前期と同額となる見通し。 第46期(2026年7月期)は、「TOKYU REIT虎ノ門ビル」の残り40%を売却し、売却益2,679百万円計上する。売却益の増加や修繕費の減少により、前期予想比6.9%増益を見込む。差引き1,580百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,000円を維持する見通し。 スポンサーのパイプラインを活用した物件取得、賃料収入年率2%以上の成長によって、第50期(2028年7月期)に1口当たり利益(物件売却益や内部留保を除く)3,500円を目指す。
第44期実績 | 第45期予想 | 前期比 | 第46期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,802百万円 | 10,379百万円 | 5.9% | 10,415百万円 | 0.3% |
当期利益 | 4,882百万円 | 5,075百万円 | 4.0% | 5,425百万円 | 6.9% |
分配金総額 | 3,845百万円 | 3,845百万円 | 0.0% | 3,845百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 4,000円 | 4,000円 | 0.0% | 4,000円 | 0.0% |
<売却> | |||||
物件名称 | TOKYU REIT下北沢スクエア | ||||
所在地 | 東京都世田谷区代田 | ||||
売却額 | 2,687百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 2,172百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 515百万円 | ||||
売却日 | 2025年10月7日 | ||||
売却先 | 住友商事(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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