(2019/03/08)
東急リアル・エステート投資法人(TRE)が、スポンサーである東急電鉄と物件交換を行う。 TREが取得する物件は、渋谷駅より徒歩5分、道玄坂上の交差点に位置する、1988年竣工、11階建のオフィスビル「渋谷道玄坂スカイビル」。1月末時点のテナントは9社、稼働率は100%。現時点の想定NOI利回りは3.8%だが、賃料増額を見込み、中期的には4.0%を狙う。 もう1物件は、JR市ヶ谷駅より徒歩3分に位置する、2011年竣工、11階建のオフィスビル「東急番町ビル」。既に準共有持分49%を保有しており、今回の追加取得により52.6%へ増加する。 2物件の取得額は計91.4億円。 一方、売却する物件は、渋谷駅より徒歩1分、宮益坂近くに位置する、1992年竣工の商業施設「カレイド渋谷宮益坂」。築27年が経過し、将来的なコストの増加を見込み、売却を決定した。売却額は77.8億円。 売却額と簿価との差額は27.26億円となるが、交換取引に圧縮記帳を活用する。売却益のうち圧縮額26.85億円を取得物件の取得額から控除し、取得物件の簿価を64.53億円に圧縮する。 これに伴い、第31期(2019年1月期)及び第32期(2019年7月期)業績予想を修正。 第31期は、テナントの早期入居や修繕費の減少により、2018年9月に公表した業績予想に対し、2.6%増益を見込み、1口当たり分配金は2,739円となる見通し。 第32期は、上記交換に伴う交換差益40百万円計上によって、前回予想比3.0%増益を見込み、1口当たり分配金は2,880円となる見通し。 併せて、投資対象を拡大することを発表。現在の投資対象は、オフィスビル、商業施設、オフィス又は商業施設を含む複合施設であるが、住宅及び住宅を含む複合施設を追加する。(但し、4月に開催予定の投資主総会の承認を条件とする)
<取得> | |||
物件名称 | 渋谷道玄坂スカイビル | ||
所在地 | 東京都渋谷区円山町 | ||
取得金額 | 8,100百万円 | ||
想定NOI利回り | 3.8% | ||
還元利回り | 3.6% | ||
竣工時期 | 1988年3月1日 | ||
取得日 | 2019年3月28日 | ||
売主 | 東急電鉄(株) | ||
物件名称 | 東急番町ビル(追加) | ||
所在地 | 東京都千代田区四番町 | ||
取得金額 | 1,040百万円 | ||
想定NOI利回り | 3.3% | ||
還元利回り | 3.2% | ||
竣工時期 | 2011年9月1日 | ||
取得日 | 2019年3月28日 | ||
売主 | 東急電鉄(株) | ||
<売却> | |||
物件名称 | カレイド渋谷宮益坂 | ||
所在地 | 東京都渋谷区渋谷 | ||
売却額 | 7,780百万円 | ||
簿価(売却時想定) | 5,053百万円 | ||
差額(売却額-簿価) | 2,727百万円 | ||
売却日 | 2019年3月28日 | ||
売却先 | 東急電鉄(株) | ||
第31期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 7,523百万円 | 7,495百万円 | 0.4% |
当期利益 | 3,029百万円 | 2,952百万円 | 2.6% |
1口当たり分配金 | 3,099円 | 3,020円 | 2.6% |
第32期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 7,371百万円 | 7,196百万円 | 2.4% |
当期利益 | 2,766百万円 | 2,685百万円 | 3.0% |
分配金総額 | 2,818百万円 | 2,737百万円 | 3.0% |
1口当たり分配金 | 2,880円 | 2,800円 | 2.9% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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