(2020/11/16)
ジャパンリアルエステイト投資法人が、第38期(2020年9月期)決算を発表した。 第38期は、「リンクスクエア新宿」建物持分を取得。期中に公募増資を行う予定であったが、コロナ禍による投資口市況の混乱を背景に、増資を取り止めた。新規取得及び既存物件の賃料増額、修繕費の減少が寄与するが、前期の物件売却益の反動減により、前期比1.0%減益。内部留保を行った前期に対し、当期は内部留保を行わないため、1口当たり分配金は11,262円と前期比6.1%増となった。 期末のポートフォリオは73物件、資産規模(取得額合計)は1兆705億円、有利子負債比率は41.9%。 第39期(2021年3月期)は、コロナ禍の影響からオフィステナントの解約、店舗テナントの賃料減額や解約、リーシング期間の長期化により、期末稼働率を98.1%と前期末99.0%より低下することを想定。また管理費や修繕費の増加により、前期比2.8%減益を見込む。内部留保より120百万円を取崩すが、1口当たり分配金は11,030円と前期比2.1%減となる見通し。 第40期(2021年9月期)は、引き続き稼働率の低下を想定し、前期予想比2.6%減益を見込む。内部留保より110百万円を取崩し、1口当たり分配金は10,740円となる見通し。 投資口価格が低迷し、当面増資を行わないことから、今後は戦略的に物件入替えを行い、ポートフォリオを強化するとともに、物件売却益の最大化を追求する方針。これに伴い物件売却損益に連動した資産運報酬体系の追加を提案する。また物件売却益は内部留保した上で、期末内部留保額の20分の1を目安に毎期分配する方針を発表。
第38期実績 | 第39期予想 | 前期比 | 第40期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 34,966百万円 | 34,740百万円 | ▲0.6% | 34,460百万円 | ▲0.8% |
当期利益 | 15,598百万円 | 15,160百万円 | ▲2.8% | 14,760百万円 | ▲2.6% |
分配金総額 | 15,600百万円 | 15,280百万円 | ▲2.1% | 14,880百万円 | ▲2.6% |
1口当たり分配金 | 11,262円 | 11,030円 | ▲2.1% | 10,740円 | ▲2.6% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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