(2020/06/15)
投資法人みらいが、第8期(2020年4月期)決算を発表した。 第8期は、投資口の追加発行を行い「マイスクエアビル」等5物件を取得、「MIUMIU神戸」「六甲アイランドDC」それぞれ一部を売却した。 新型コロナウイルスの影響により、ホテル3物件の変動賃料が減少となる一方、新規物件の賃貸収益及び物件売却益の増加により、前期比4.9%増益。投資口数が5.1%増加するも、1口当たり分配金は1,561円と前期と同水準となった。 期末のポートフォリオは34物件、資産規模(取得額合計)は1,534億円、有利子負債比率は48.3%。 新型コロナウイルスの影響として、一時休業した商業施設及びホテルのテナントを中心に48件の賃料減額要請を受ける。テナントの状況に応じて、敷金充当、支払猶予、減額等の対応を行う方針。 第9期(2020年10月期)は「MIUMIU神戸」の残り持分を売却する。前期に取得した物件が通期寄与するが、ホテルの変動賃料が発生しないことを前提に237百万円の減収を想定し、前期比11.6%減益を見込み、1口当たり分配金は1,380円となる見通し。 第10期(2021年4月期)は、引き続きホテルの変動賃料を見込まず、193百万円の減収を想定する。前期の物件売却益の反動減により、前期予想比16.7%減益を見込み、1口当たり分配金は1,150円となる見通し。 なお、従来より掲げている中期経営計画を一旦中断し、新型コロナウイルスの影響から生じた3つ課題を「みらいリバイバルプラン」と掲げ、2021年中盤までの重点的な施策とする。①ホテルWBF淀屋橋南は、ホテル運営会社が民事再生を申請したため、サービスオフィスへ用途変更。②奈良の商業施設「ミ・ナーラ」はリニューアル後の売上げが苦戦しているため、テナント入替えや運営体制の変更等、再リニューアルを検討。③景気変動の影響を受けにくい地域密着型商業施設、物流施設、底地等へ物件入替えでポートフォリオ再構築を目指す。本施策を実施しホテルの変動賃料が回復した場合の1口当たり巡航分配金は1,300円台中盤に改善する見込み。
第8期実績 | 第9期予想 | 前期比 | 第10期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 5,448百万円 | 5,364百万円 | ▲1.5% | 4,843百万円 | ▲9.7% |
当期利益 | 2,594百万円 | 2,294百万円 | ▲11.6% | 1,911百万円 | ▲16.7% |
1口当たり分配金 | 1,561円 | 1,380円 | ▲11.6% | 1,150円 | ▲16.7% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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