(2023/03/16)
スターアジア不動産投資法人が、第14期(2023年1月期)決算を発表した。 第14期は、投資口の追加発行を行い「あべのnini」等3物件を取得した。新規物件の収益やホテルの変動賃料が寄与し、前期比8.7%増益。一時差異等調整積立金より88百万円を取崩し、投資口数が7.4%増加するも、1口当たり分配金は1,491円と前期比1%増となった。 期末のポートフォリオは64物件、取得額合計は1,948億円、有利子負債比率は46.4%。 併せて「アーバンパーク護国寺」を売却することを発表した。 物件は、豊島区雑司ヶ谷にある、1990年竣工の単身者向けマンション。築30年超が経過し、将来の修繕コストの増加が懸念されるなか、建替えや売却を検討した結果、売却することを決定した。売却先はエーディー・ワークス。売却額は18億円。これにより271百万円の売却益が発生する予定。 第15期(2023年7月期)は、メザニンローン債権を取得、「船橋ハイテクパーク工場Ⅱ」を売却する。前期に取得した物件の通期稼働や、売却益413百万円が寄与し、前期比7.2%増益を見込む。一時差異等調整積立金より88百万円を取崩す一方、売却益より89百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は1,552円となる見通し。 第16期(2024年1月期)は、メザニンローン債権を追加取得、「アーバンパーク護国寺」を売却する。売却益の減少により、前期予想比2.5%減益を見込む。一時差異等調整積立金より88百万円を取崩す一方、売却益より90百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は1,513円となる見通し。 なお、前期に設定した1口当たり巡航分配金目標を1,485円から1,500円に増額。引き続き中期目標である資産規模3,000億円、1口当たり分配金1,600円の2026年度達成を目指す。
第14期実績 | 第15期予想 | 前期比 | 第16期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 6,486百万円 | 7,012百万円 | 8.1% | 6,886百万円 | ▲1.8% |
当期利益 | 2,781百万円 | 2,983百万円 | 7.3% | 2,908百万円 | ▲2.5% |
分配金総額 | 2,865百万円 | 2,982百万円 | 4.1% | 2,907百万円 | ▲2.5% |
1口当たり分配金 | 1,491円 | 1,552円 | 4.1% | 1,513円 | ▲2.5% |
<売却> | |||||
物件名称 | アーバンパーク護国寺 | ||||
所在地 | 東京都豊島区雑司が谷 | ||||
売却額 | 1,800百万円 | ||||
簿価(2023/1末時点) | 1,494百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 306百万円 | ||||
売却日 | 2023年8月31日 | ||||
売却先 | (株)エー・ディー・ワークス |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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