(2021/01/20)
日本プロロジスリート投資法人が、第16期(2020年11月期)決算を発表した。 第16期における物件取得はなし。前期に取得した物件の通期稼働により経常利益ベースでは前期比7.1%増益だが、前期に発生したプロロジスパーク岩沼1の火災に伴う建物滅失費の反動増や保険金収入により、当期利益は前期比132%増益。減価償却費の28.5%相当額に加え、岩沼の解体費用相当額の利益超過分配を行う一方、前期の一時差異等調整引当額の戻し入れを行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は4,860円となった。 期末のポートフォリオは49物件、資産規模(取得額合計)は6,961億円、有利子負債比率は37.5%。 併せて投資口の追加発行を発表した。公募増資は1年ぶり。 発行口数は110,480口、オーバーアロットメントによる売出口数は5,520口。これにより発行後の投資口数は4.7%増の2,581,850口となる予定。 調達額は343億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 取得する物件は、「プロロジスパーク千葉ニュータウン」等、物流施設3物件、取得額は計622億円。これにより取得後の資産規模は8.9%増の7,583億円となる。 第17期(2021年5期)は、新規3物件の収益が寄与する一方、保険金収入の減少、岩沼の解体工事費により、前期比25.2%減益を見込む。継続的利益超過分配に加え、解体工事費及び増資による分配金減少相当額の利益超過分配を加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は4,777円となる見通し。 第18期(2021年11月期)は、第17期に取得する物件の通期寄与、前期の解体工事費がなくなることにより、前期予想比5.7%増益を見込む。継続的利益超過分配を行い、1口当たり分配金は4,931円となる見通し。
第16期実績 | 第17期予想 | 前期比 | 第18期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 23,610百万円 | 24,437百万円 | 3.5% | 25,408百万円 | 4.0% |
当期利益 | 13,937百万円 | 10,426百万円 | ▲25.2% | 11,015百万円 | 5.6% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含まない) |
4,131円 | 4,038円 | ▲2.3% | 4,267円 | 5.7% |
1口当たり 利益超過分配金 |
729円 | 739円 | 1.4% | 664円 | ▲10.1% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) |
4,860円 | 4,777円 | ▲1.7% | 4,931円 | 3.2% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
プロロジスパーク千葉ニュータウン | 千葉県印西市 | 26,300百万円 | 4.30% | 浅間特定目的会社 | |
プロロジスパーク千葉2 | 千葉県千葉市 | 15,000百万円 | 4.30% | 白馬特定目的会社 | |
プロロジスパークつくば2 | 茨城県つくば市 | 20,900百万円 | 4.60% | 榛名特定目的会社 | |
合 計 | 62,200百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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